Masassiah Blog

現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

「Why型思考」が仕事を変える 細谷 功

2020年5月3日更新

『「Why型思考」が仕事を変える』(細谷 功,PHPビジネス新書,2010年9月1日発行)を読了。

 イノベーションについて語られた古典的名著にクレイトン・クリステンセンの『イノベーションのジレンマ』があります。そこで語られている重要なキーメッセージは,「一時代を築いた革新的イノベーションは次世代には負債になりうる」ということです。(p. 7)

高度経済成長を支えた革新的イノベーションが,現代では負債となっている。

あなたのWhy型思考度セルフチェック(p. 19)

  1. 現状は,否定する
  2. 規則は,「打ち破る」ためにある(「守らない」ではない)
  3. 資料は,薄くてもよい
  4. 他者(社)の事例は,真似しないためにある
  5. 過去の成功経験は,今使えそうな形にアレンジして使う
  6. 過去の失敗経験は,今は成功するのではないかと考える
  7. 言われたことは,「押し返す」(理由を考える)
  8. 選択肢は,常にもっといいものを探す
  9. 「問題解決」とは,問題を発見・定義して解く
  10. 質問をするのが,得意である

「規則は,打ち破るためにある」というのは至言。

 ここでの Why というのは,What を特定の性質でグルーピングしたり,分類構造を作ったり,因果関係を明確にすることによって生まれるもので,抽象化や一般化,分類,および構造化といった行為がこれに相当します。(p. 79)

抽象化,一般化,分類,構造化といった行為ができるようになる。

 まず What 型の教育というのは,教える側と教わる側に「知識差」があるのが前提です。この知識差を利用して,持っているものから持っていないものへの知識の移転をするというのが What 型の教育です。これに対して Why 型教育の基本スタンスというのは,相手の思考回路を刺激して「考えさせる」ことにあります。(p. 161)

相手の思考回路を刺激して「考えさせる」ことに重きを置く。

 結局は「教わらずに盗む」というのが,自動詞で育つための典型的な状況ということになるのではないでしょうか。Why 型思考の観点から言えば依存心というのは諸悪の根源です。(p. 166)

人に依存しないことを求める。Why で考えさせる。

もともとフェルミ推定というものは知識を試すのではなく,限られた知識からどれだけ「考える」ことができるかという Why 型思考のためのものです。重要なのは答えそのもの(What)ではなく,なぜその答えが出たのか(Why)というプロセスの部分だからです。(p. 203)

推定するプロセスを大事にする。

Why 型が向く人(p. 233)

世界は自分で作るもの
全ては自分で決めたい
その代わり責任も取る
だから全て自分のせい

Why 型が向く人になる。
世界は自分で作るし,全ては自分で決める。