Masassiah Blog

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建設テック革命 木村 駿

2020年4月28日更新

『建設テック革命』(木村 駿,日経 BP 社,2018年10月16日 初版第 1 刷発行)を読了。

今後,産業間で人材の奪い合いが激化すれば,労働環境の整備に遅れが目立つ建設業に勝ち目はない。何しろ,工事現場ではいまだに週休二日制すら実現できていないのだから。日建連は 2021 年度末を目標に現場の週休 2 日を実現する目標を掲げているが,取り組みはようやく始まったばかりだ。(p. 16)

他の産業より魅力がなければ,優秀な人材は集まらない。

本書のタイトルに用いた「建設テック」とは,「建設」と「テクノロジー」を掛け合わせた造語だ。AI やロボティクスのような異分野の最新テクノロジーを建設産業に大胆に取り入れることで生産性を飛躍的に高めたり,新たなビジネスを生み出したりする潮流を表している。(p. 18)

建設産業の生産性を高める価値,それを提供する新しいビジネスを考える。

「建設テック」が異業種の企業にとっても有望な分野だと考えられる理由は,建設産業で IT の活用が遅れていること以外にあと二つある。

一つ目の理由は,市場規模が大きい点だ。(中略)

二つ目の理由は,公共事業の国内最大の発注者である国土交通省が 2015 年 11 月に「i-Construction(アイ・コンストラクション)」と呼ぶ施策を打ち出し,建設業,とくに土木分野の生産性向上を強く後押ししているからだ。(p. 23)

市場規模が大きく,国土交通省も後押ししている。
うまくいけば,大きく稼ぐことができるかもしれない。

政府の未来投資会議では,建設現場の生産性を 2025 年までに 2 割向上させる目標を掲げました。実はまだ,具体的な指標などが決まっているわけではありませんが,従来と比べた作業時間や現場に投入する職人の人数などで,効果を評価できると考えています。(p. 29)

目標はあっても,どのように評価するかは定まっていない。

建設業界では,職人の手配はいまだに人づてが中心だ。職人は閉じたネットワークの中で仕事をしているので,競争原理が働きづらい。(p. 266)

クローズな世界から,オープンな世界へ変える。
それにより,競争原理が働き,コストが適正化され,品質も向上していく。

我妻社長*1は大手電気工事会社で現場監督を務めたのち,自ら立ち上げた電気工事会社を 10 年以上にわたって経営してきた経歴を持つ。建設業界に身を置き,苦労して会社を経営する中で,「人を探すには紹介しかない」,「仕事のお願いは電話」という旧態依然とした状況に問題意識を持つようになった。我妻社長は言う。「さらに良くないのは,職人を囲い込む慣習が非常に強いこと。ある現場が暇で,別の現場が大忙しでも,応援に行くことができない。つまり,業界としてヒューマンリソースを 100 % 活用できていない。原因は情報の非対称性。これを ICT で解決しようと考えた」。(p. 270)

これから,建設業界の人は減っていくのであれば,建設業界のヒューマンリソースをより活用していこうと考えるのは自然。

 

suke-dachi.jp

*1:助太刀 社長