2020年2月9日更新
『東大教授が教える独学勉強法』(東京大学経済学部教授 柳川範之*1著,草思社,2014年9月17日 第6刷)を読了。
これからは,自分の頭で考え,自分自身で判断する力を身につけるための勉強が求められる時代になるのです。そして,そのための有効な手段の一つが「独学」だと私は思っています。(p. 21)
自分の頭で考え,自分自身で判断する,そのために勉強する。
学問に限らず,世の中のほとんどのことについて,何が正解なのかよくわかっていないのです。だから,仕事においても,生活においても,本当に重要なのは,正解のない問題にぶつかったときに,自分なりに答えを出そうとして考えていくことだと思うのです。(p. 27)
正解なんてないのだから,自分で考えるしかない。
その加工をする際,大切なのは,自分の中で「熟成させる」という過程です。ここで「熟成させる」というのは,自分の中でしっかりその情報を吟味して,その意味を考え,自分のものにする作業です。それには多少の時間がかかりますが,私はこれが,学ぶことにおける一番大事なプロセスだと思っています。(p. 31)
単に知識として取り入れるだけでなく,自分で言語化できるという感覚か。
このように問題集という目的を先に把握したうえで,テキストを読むというのは,資格試験の勉強のように問題集がある勉強には比較的有効だと思います。(p. 118)
資格試験の勉強は取り組みやすいが,答えが検討もつかないとき,どのように勉強に取り組めばよいのか。
私自身ノートにまとめたり,メモをつくるということは,ほとんどしていません。ノートに書く時間と労力があれば,もう一度本を読み返して,自分の頭に入れることが大切だと思うのです。もし,書かないと大事なポイントが頭に入らないのなら,そもそもそれは自分にとって必要ではないことだと思うのです。(p. 127)
ノートにまとめても,読み返すことは少ないかもしれない。
本を読み返して,大事なことだけ頭に残していくほうが効率的だと思う。
ネットを見ればどこも情報だらけですから,多くの人は,とにかく字面を追うことに追われて,表面的にわかったような気になっているように感じます。でも,そんな時代だからこそ,むしろ深く掘り下げながら読むことに意義があるのだと思います。(p. 134)
深く掘り下げて読むことを意識する。
そのために,読んだ後,自分なりに考えてみるのがよいか。
むしろ,勉強している過程で「自分はわかっていないのかもしれない」と感じる瞬間をどれだけ経験したかというのが,実はわかるということなんだとさえ私は思っています。(p. 161)
わかっていないことがわかれば,わかるまで勉強できる。
やさしく書くというのは,本質的なことを理解していないとなかなか難しい。どれだけ自分の言葉でやさしく書けるか,それが学問を消化して自分のものとしているかの証明と言ってもよいでしょう。(p. 168)
本質を理解しておかないと,やさしく書くことはできない。
私がアウトプットした文章も,やさしく書かれているか,点検したい。