『THE WEALTH LADDER 富の階段 ――資産レベルが上がり続けるシンプルな戦略』(ニック・マジューリ (Nick Maggiulli),ダイヤモンド社,2025年11月11日)を読了した。
- 資産形成に必要なのは「堅牢なフレームワーク」である
- 成果を左右するのは「努力」ではなく「戦略」である
- 資産レベルごとに戦略は変わる
- 「資産の 0.01 %」は使ってよい金額の指標となる
- 能力を発揮できる仕事に数千時間を投じる
- レベル 3 に最適な戦略は「JUST KEEP BUYING」である
- レベル 5・6 に到達するには起業が必要となる
- レガシーは「行動 × 富」で決まる
- 参考 : ニック・マジューリの Web サイト
資産形成に必要なのは「堅牢なフレームワーク」である
私は,資産形成の正しいアプローチは,固定的で変わらないルールを提供することではなく,長く変化に富んだ人生を通じて頼りになる ”堅牢なフレームワーク” を設計することだと気づいたのだ。このフレームワークこそ,今あなたが手にしている本だ。(p. 9)
著者は,資産形成において重要なのは「変わらないルール」ではなく,人生の変化に耐えうるフレームワークであると述べている。このフレームワークに従うことで,資産形成の成功確率は高まる。
成果を左右するのは「努力」ではなく「戦略」である
インテルの元 CEO アンドリュー・グローブは,かつてこう述べた。
「一生懸命働いているのに,ほとんど成果を上げていない人がたくさんいる」
彼らの問題は努力ではない。戦略なのだ。(p. 24)
一生懸命働くことは成果を上げるための必要条件である。しかし,戦略がなければ成果は上がらない。資産形成においても同様である。
資産レベルごとに戦略は変わる
各資産レベルでは,お金の使い方から,稼ぎ方,投資法まで様々な戦略が変わってくる。
これらの資産レベルとは,次のとおりである。(p. 27)
私の資産レベルは 3 である。よって,私が取るべき戦略は「投資戦略」である。
「資産の 0.01 %」は使ってよい金額の指標となる
資産の 0.01 % は,実はあなたにとって「取るに足らない金額」を表す優れた指標になる。(p. 40)
私の場合,毎日のランチはあまり値段を気にせず選べている。ランチ代は資産の 0.01 % に過ぎず,心理的負担がないからである。
能力を発揮できる仕事に数千時間を投じる
ニューヨーク大学スターン経営大学院教授のスコット・ギャロウェイは著書『THE ALGEBRA OF WEALTH 一生「お金」を吸い寄せる富の方程式』(ダイヤモンド社)の中で次のように述べている。(p. 142)
あなたがすべきことは,夢を追いかけることではなく,自分が能力を発揮できる仕事を見つけ,忍耐強く数千時間を費やして技能を磨き,道を究めることだ。そうすると,自分が成長している感覚や,技能が向上している感覚が得られ,十分な収入がもらえ,まわりから認められ,業界の仲間も増える。その結果,その仕事が何であれ,情熱を傾けられるようになる。
自分が能力を発揮できる仕事を見つけ,数千時間をかけて技能を磨いている。この技能は,たとえ FIRE したとしても手放すつもりはない。
レベル 3 に最適な戦略は「JUST KEEP BUYING」である
前作の『JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則』でも,これが大きなテーマだった。
同書は,富の階段のレベル 2 ~ 3 にいて,レベル 3 ~ 4 に到達したい人向けに掛かれていた。
つまり,ジャスト・キープ・バイイングはレベル 2 ~ 3 向けの戦略ということになる。(p. 158)
私の富の階段のレベルは 3 であるため,JUST KEEP BUYING の戦略が最も適している。
レベル 5・6 に到達するには起業が必要となる
レベル 5 は,富の階段を登り続けることに本当に価値があるのか否かを真剣に考えるべき段階でもある。
このレベルに達すると,世の中で売られている 99 % のものは買えるようになる。
レベル 6 で買えるもののうち,レベル 5 で買えないものはほとんどない。
そのため,最後の 1 % を目指してさらに資産を増やそうとすることに,疑問が生じるようになる。その莫大な労力に見合う価値があるのか,わからなくなるからだ。(p. 204)
レベル 5,レベル 6 に到達するには,レベル 4 の起業戦略が不可欠である。私がレベル 4 へ進むことはあり得るだろうか。今後の人生設計の中で考えていきたい。
レガシーは「行動 × 富」で決まる
レガシーとは,私たちの行動そのものだ。私たちのお金は,それを増幅させるだけである。これを公式化するなら,次のようになる。
レガシー = 行動 × 富
あなたは,どんなレガシーを残したいだろうか?(p. 231)
富だけでなく,行動して,レガシーを残していこう。どんな行動をするかにより,レガシーが決まってくる。
