『死ぬこと以外かすり傷』(箕輪厚介,マガジンハウス,2018年8月28日)を読了。
編集者は最強だと感じる 3 つの理由(p. 6 - 8)
- 才能カクテルが飲み放題
- ストーリーを作れる
- 人の感情に対する嗅覚を磨ける
今から編集者を目指すことはできないが,編集者のようなポジションを目指すことはできる。
書籍の企画やプロデュースなどの結果を見て,僕が次から次へと新しいことを思いついているかのように見えるかもしれないが,あのころ徹底的に吸収していたものが大きい。
だから僕は,ビジネス書を読んでも意味がないとか講演会なんかに行く暇があったら仕事をしろという声を聞いたときに反論する。「実際に手を動かすほうが価値はあるが,これからの世の中がどこに向かうのかを知っているということも極めて重要だ」と。(p. 58)
手を動かすこと,世の中の動きを知ること,両方が大切。
基本的には会社も人間も「金」と「感情」で動く。この二つをしっかりとおさえていれば,凝り固まった会社でも前例を変えていくことは可能だ。(p. 65)
会社の仕組みを変えようとするとき,会社は「金」で動かし,人間は「感情」で動かす。
公務員ならいざ知らず,一般の民間企業が社業規則で副業を禁止するのは,意味が分からない。法律ではそんなことはどこにも定められていない。会社が社員の人生を丸ごと面倒見てくれるわけではない。会社なんて給料をいきなり下げることもあれば,リストラする可能性もある,いつ潰れるかも分からない。そんな不確かな組織に,就業時間外のプライベートな時間まで縛る権利があるわけがない。(p. 69)
副業することで,本業では得られない経験を積む。そしてそれを本業にも活かす。
いくら予算がかかるか分からない企画であってもその場で「やりましょう」と即決する。「一度持ち帰って会社と相談します」などとは口が裂けても言わない。サラリーマンであっても,個人としての覚悟を示すからこそ相手が信用してくれる。(p. 79)
個人として覚悟を示せば,相手も信用してくれる。そして,自分も前進するしかなくなる。
逆説的にだが,ヒーローインタビューまで想定して仕事をすれば,生半可なことはできなくなり,一つ一つの行動が変わる。そして,それが実際の伝説を呼び起こすのだ。
伝説を伝えるまでが仕事である。(p. 85)
うまくいったことを想像しながら仕事をする。
実現したい世界や大事にしている想いを表明し,共感する社員を集め,モノを作り,お客さんの支持を得る。
衣食住という最低限なものが満たされて豊かになると,人は物質的な価値ではなく,想いで動くようになる。(p. 96 - 97)
衣食住が満たされている現代では,想いで人を動かす。
量量量!圧倒的な量を制圧して初めて見える世界がある。
圧倒的な量を制圧しないと見えない世界がある。
「やりたいです」「考えます」などと言っている悠長な奴に黄金の果実は降ってこない。誰もそんな人間に渾身の企画を提案しようとは思わない。この企画は誰に相談しようと考えたときに,すぐに頭に思い浮かぶ存在でなければ編集者としては失格だ。(p. 113 - 114)
企画を相談したいと思われる人になる。
落合陽一は誰よりも研究しているし秋元康は誰よりも詞を書いている。
いわゆる成功者を見るとき「勝ち組でうらやましいな」と思うかもしれない。
だが彼らの本を作りながら,間近で見ていて僕はいつも思う。
「これだけ血の滲むような圧倒的努力をしていたら,そりゃ成功するに決まっているわ」と。(p. 118)
成功している人の裏側には,血の滲むような努力がある。努力がないのに,成功しようというのは虫のいい話。
当然,仕事をしていれば苦しいこともあるし,朝は絶望的な気持ちになる。しかし,どれほど努力をしても夢中な人には勝てない。義務感で仕事をやっている人間は,ヨダレを流しながら寝ることも忘れて没入している人間には絶対に勝つことはできない。だから僕は自分が夢中になれるかどうか,その心の動きを大切にする。(p. 161)
夢中になれることを見つけたら,それに全力を注いでいく。
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