Web ライティングの技術を高めるため,『沈黙の Web ライティング ―Web マーケッター ボーンの激闘― アップデート・エディション』(松尾茂起,エムディエヌコーポレーション,2022年5月1日)を読んでみた。
品質に関するガイドライン ― 基本方針(p. 88)
品質に関するガイドラインの 4 番目は,しっかり考えて言語化しておきたい。
たとえば,以下のようなコンテンツならば喜んでもらえるはずです。(p. 91)
- 検索ユーザーが今まさに抱えている「悩み」や「質問」に対して,「的確な答え」を返しているコンテンツ
- 検索ユーザーが抱えると思われる「悩み」や「質問」を網羅的に取り上げ,「先回り」して答えを返しているコンテンツ
- ほかのサイトと同じ情報を扱っていても,どこよりも素早く答えがわかるコンテンツ
- ほかのサイトと同じ情報を扱っていても,どこよりも見やすい,わかりやすいコンテンツ
- ほかのサイトと同じ情報を扱っていても,どこよりも信頼できるコンテンツ
- どこよりも情報が新しいコンテンツ
自分のウェブサイトの独自性,価値,魅力を高めるために,上記のようなコンテンツを提供することを意識する。
実は検索意図は大きく分けると,「Know」「Go」「Do」「Buy」の 4 タイプに分かれます。(p. 97)
自分のウェブサイトは「Know」が中心だろうか。コンテンツを「Know」「Go」「Do」「Buy」の 4 タイプに分類して,数えてみようか。
検索意図に合った情報を返すときは「専門性」「網羅性」「信頼性」の 3 つの要素が重要だと説いています。(p. 99)
自分のウェブサイトの中で「専門性」「網羅性」「信頼性」をアピールしよう。
UPS っていうのは,「Unique Selling Proposition」という言葉の略で,"他社にはない独自の強み" のことよ。(p. 131)
私のウェブサイトの独自の強みは何だろうか。
文章を読んでもらうために重要な 3 つのこと(p. 202)
- 読み手にとって "自分事" になる感情や情報を取り上げる
- 思わず読み進めたくなるように,"適度な興奮" を感じさせる
- 読み手の脳の負担を減らす
文章を読んでもらうために重要な 3 つのことは,できていないと感じる。
まずは,感情を込めることを意識してみようか。
「システム1」と「システム2」の思考の違い(p. 207)
システム1:脳への負担を下げるために自動的に高速(fast)で動く思考。物事を直感的に理解しようとする。
システム2:複雑な計算ほど,注意力を要する作業が必要な際に,慎重かつゆっくり(slow)動く思考。物事を論理的に理解しようとする。
システム 1 とシステム 2 のページを使い分けよう。
たとえば,「美味しいワイン」というコンテンツでは,以下のデータを参考にしています。(p. 341)
参照・引用元に関する信頼性のピラミッド
- 行政機関が発信しているデータ
- 海外の調査機関や統計データ
- 専門書
- ワインメーカーが発信する情報
- ワインソムリエが発信する情報
- そのほか
信頼性の高いものから,参照・引用元に加えていこう。
論理的思考を鍛えたい場合は,できるだけ長い論理に触れる機会を増やしましょう。
たとえば,次のことを意識して行動することがオススメです。(p. 346)
誰かと 60 分以上,ディスカッション,ディベートを行う代わりに生成 AI と対話してみようか。
タイトルに重要な 10 パターンの演出(p. 438)
タイトルは非常に奥が深く,言い回しや表現を少し変えるだけで,そのページに興味を示すユーザー層への訴求力が変わります。たとえば,次の 10 パターンの見せ方を憶えておくとよいでしょう。
- 自分事化
- 「自分の周り事」化
- 意外性
- 数字の魔力
- 網羅性
- 即効性
- 代弁
- 結果
- 危機感の煽り(ホラーストーリー)
- 行動提案
たかがタイトルと思わず,訴求力を高める工夫をしよう。