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現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

引きずらない人は知っている,打たれ強くなる思考術 豊田 圭一

2020年8月18日更新

『引きずらない人は知っている,打たれ強くなる思考術』(豊田 圭一,Cross Media Publishing,2014年4月14日発行)を読了。

 私はよく人から,「失敗してもあまり落ち込まないよね」と言われるほど,打たれ強い人間のように思われていますが,元々打たれ強い人間なわけではなく,ただ気持ちの切り替えに慣れているだけです。その方法とは,失敗することが「前提である」と前もって意識を切り替えておくことです。その都度,最善は尽くしつつも,結果的には失敗することを当然と思っておくのです。(pp. 12 - 13)

失敗なくして成功なし。
だから,失敗しても気持ちを切り替えて前に進む。

 もちろん,私はどんなことでも逃げないで立ち向かおう!と思っているわけではありません。時には逃げることも大切です。しかし,逃げないでがむしゃらに立ち向かうほうがまわりも助けてくれますし,評価もしてくれます。「逃げない」と頭を切り替えることによって,生まれてくるものはたくさんあるのです。(p. 59)

逃げない姿勢を見せることで,周りからのサポートを得るができる。

 そのホワイトボードを見ているうちに頭が整理されてきて,何が足りないのか?どこを考えるべきなのか?を考えられるようになり,徐々にアイデアが出てくるのです。彼は座っている人たちの意見をさらにホワイトボードに書き出します。そして,1 時間もしないうちに提案内容の骨子が完成!というわけです。(p. 71)

いきなりコンピュータの画面で考えないで,ホワイトボードの中で情報を整理する。
そうすることで,解決の糸口を見つけることができる。

 脳科学の観点でも,夜寝ている間に脳が情報処理をして,昼間に得た情報を記憶として定着させるため,朝は頭の中がスッキリして効率が上がるそうです。実際に朝のほうが返信の内容を速く考えることができます。(p. 82)

夜の睡眠は大事である。
頭の中が,混沌としているときは,思い切って眠ってみよう。

 想定外な出来事,不安な出来事に対応するためには,いつもちょっとでいいから,人と違うように考え,人と違うように行動するように意識を切り替えることです。人と違うことが価値であり,価値があるから結果的にはそれが安定につながったり,自信を与えてくれたりするものなのです。(p. 99)

人と同じことをしていても,それ以上の結果は出すことができない。
人とちょっとだけ違うことをすることで,いい結果を目指してみる。

 そもそも自分が考えている「完璧」が顧客の考える「完璧」とは異なる可能性もあります。両者が異なるとき,自分が考えている「完璧」は「思い込み」になっています。「思い込み」で仕事をしてしまうと,間違った方向に進んでしまい,それまでしてきたすべてのことがムダになってしまうこともしばしばあります。(p. 104)

「思い込み」で仕事をしないためにも,ある程度まとまったら,その考えを誰かに話してみることだ。
方向を修正することができる。

 人を動かすのは「必然」と書きましたが,もう 1 つ,人を動かすのは「欲望」です。それも強烈な。

 いきなりスケールの大きな話になりますが,人類がここまで発展を遂げたのはなぜなのでしょうか?

 それは強烈な「欲望」と,それを叶えるだけの「知能」があったからではないでしょうか。(p. 146)

欲望があるからこそ,今日の文明を築き上げることができた。欲望を持ち続けることで,人生を豊かなものにする。

 彼(スティーブ・ジョブズ)が卒業生に最も伝えたいことは「その点がどこかにつながることを信じて,とにかく今日の前のことを一生懸命やるんだ」ということでした。今やっていることが将来にどう結びつくかなんて誰にもわからないけど,その点がどこかにつながると信じていれば,たとえ,他の人と違う道を歩いていても自信をもって歩き通し,過去を振り返ったとき,やってきたこと 1 つ 1 つがすべて結びつくというのです。(p. 171)

人生にムダなんて一つもない。
一つ一つの営みが,どこかの道へつながっている。