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現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

IoT の衝撃――競合が変わる,ビジネスモデルが変わる

『IoT の衝撃――競合が変わる,ビジネスモデルが変わる』(DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー編集部,ダイヤモンド社,2016年9月29日)を読了。

たとえば,たいていのメーカーではソフトウェア技能は十分に育成されていないが,GE 会長兼 CEO のジェフ・イメルトは最近,「事業会社はすべてソフトウェア企業になるだろう」と発言した。(p. 77)

GE のジェフリー・イメルト会長兼 CEO は以前,「モノづくりに携わる企業はすべてソフトウェア企業になるだろう,と語った。(p. 132)

「事業会社はすべてソフトウェア企業になるだろう」ということは,事業会社で働く人は,ソフトウェア開発できる能力を身につけなければならない,ということか。

「内製か外注か」という判断を下すには,製品に関する知見や競争優位を手に入れ,将来のイノベーションを実現するうえで最も大きな機会を生むテクノロジー階層を特定して,陳腐化しそうな階層やあまりに進歩が速そうな階層は外部委託の対象とすべきである。具体的には,機器設計,ユーザーインターフェースシステムエンジニアリング,データ解析,RAD(ラッドアプリケーション開発)といった分野に関しては,たいていの企業は努力して十分なケイパビリティ*1を自前で持ち続けるのが望ましい。(p. 78)

内製する分野を何にするか見極め,努力して十分なケイパビリティを身につける。

時代遅れにならない製品設計,休みない製品運用とサポート,頻繁な製品アップグレードが欠かせない状況の下,「開発運用部門」(dev-ops)などの名称を持つ新しい職能グループが必要となっている(「開発運用部門」という名称は,ソフトウェア業界に端を発し,もともとはソフトウェアの開発と導入を職能横断的な協働によって推進する手法を意味する)。(p. 139)

業務システムを導入した後,それを運用する力をしっかり維持していく。

デジタル技術の三つの基本特性(p. 185)

  1. アナログ信号とは異なり,デジタル信号は誤差のない完全な伝達ができる。
  2. デジタル信号は無制限に複製できる。
  3. 一度ネットワークのインフラに投資すれば,そのウェブページの閲覧者が増えても限界費用はゼロ(あるいは極めて少額)である。

デジタル技術の三つの基本特性を活かす施策を考える。

*1:Capability を直訳すると,「能力」「才能」「素質」「手腕」を意味する。