Masassiah Blog

Masassiah のブログです。主に読書で得た気づきをまとめています。

なぜ,DX は失敗するのか?

2021年6月7日作成,2021年7月15日更新

『なぜ,DX は失敗するのか? 「破壊的な変革」を成功に導く 5 段階モデル』(トニー・サルダナ,東洋経済新報社,2021年4月15日)を読了。

第一に,変革にはさまざまな可能性があり,混乱の時代にあっても,完全で持続可能な変革を目指して入念に取り組む必要がある。第二に,DX の 70 パーセントが失敗するという驚くべき状況の原因は,規律の欠如にある。そして第三に,航空業界の統制されたチェックリスト・モデルのような,失敗を減らす効果が実証済みのアプローチを適用することで,DX の成功率を大幅に向上させることが可能である。(p. v)

私の会社で行われようとしている DX は成功するか,それとも失敗するか。

デジタル技術は,労働者を退屈な仕事から解放し,より付加価値の高い仕事へと移行させる。(p. 6)

デジタル技術で,労働者を退屈な仕事から解放したいのに,退屈な仕事を続けたがるのだろうか。

本書は,より大きな目標を達成する手段であるはずの DX が,なぜ失敗してしまうのかを解説する。その根底にあるのは,5 つの重要なポイントだ。(p. 7)

  • 産業革命の中で,企業は自らも変革するか,撤退するしかない。
  • DX は,第四次産業革命を前にした私たち世代の変革の試みだ。
  • DX の 70 パーセントが失敗する。
  • なぜ DX が失敗するかという問いに対する驚くべき答えは,DX を軌道に乗せ,継続させる正しいステップを定義し,実行するための規律が欠けているからというものだ。
  • 70 パーセントという失敗率を改善するために,航空および医療の分野で効果が実証された,チェックリスト方式を適用することができる。

変わらなければ,撤退するしかない。

私たちに必要だったのは,ロードマップだった。成功した DX への取り組みを正確に表現し,測定するために使えると同時に,ステップを一歩一歩進んでいけるようなものだ。私たちは時間をかけて,そうしたロードマップを作成した。そこには航空会社のチェックリストに触発された,規律ある実行が組み込まれた。(pp. 36 - 37)

作成した DX 推進のロードマップを実行していくためのチェック方法を考えておこう。

2018 年の高額報酬スキルトップ 5(CIO マガジンによる)は,情報セキュリティ,DevOps,データサイエンス,ビジネスアプリケーション開発,機械学習だ。第四次産業革命のリーダーとして知っておくべき唯一のことは,おそらく 5 つのうちの 1 つ(ビジネスアプリケーション開発)だけが,5 年前にリストに載っていただろうということである。(pp. 205 - 206)

私が社会に出たときには,あまり知られていなかったスキルが,求められるようになっている。私自身,アップデートしていかなければ,社会から求められなくなってしまう。

結局のところ,DX は技術的な能力よりも,人々の考え方を全体的に変えることが重要なのである。(p. 294)

DX で人々の考え方を変える,Mind Transformation(MX)が必要だ。

皆さんが未来を変えることに挑むとき,私のささやかな願いは,過去の物語から学んでほしいということだ。デジタル技術による破壊的変化を乗り越えることはできる。DX が失敗する理由は,予想以上の規律を必要とするからだ。DX を成功させるには,十分すぎるほどの規律と,変革は成功するという前向きな姿勢が求められるのである。(p. 307)

十分すぎるほどの規律,変革は成功するという前向きな姿勢を身につけ,DX を成功させる。

留意しなければならないのは,「標準化ができない = SSC 化できない」ではないこと,また標準化といっても,メンバー間で考え方がさまざまなので,何を目的として標準化を進めるのか明確にしておくことが大切です。例えば,システム運用費用削減のためにシステム機能を統一するのか,トップマネジメントが事業部間で同じ定義の KPI を見たいのかで,標準化の方向性は変わってきます。(p. 324)

まずは,組織の方針を示し,メンバー間の考え方の違いを乗り越えていく。

課題領域が広範にわたるため,人材マネジメント全体のデジタル対応とアップデートが求められますが,まず取り掛からないといけないのは,人材要件の明確化です。採用するにしても社内で育成するにしても,そもそもどういう人材を必要とするのかを整理しないまま,やみくもに進めていくのは得策ではありません。(p. 334)

今は,DX 人材の定義に着手。

各システムやステークホルダーの間を EDI などで連携し処理の効率化を図っているケースもありますが,多くの場合,システムから印刷した紙の伝票や FAX,メールなど,人手でつなぎ合わせているのが実情です。(p. 351)

私が勤めている会社も,紙に頼る仕事から抜け出せていない。