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現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

洗脳された日本経済 浜 矩子

2020年4月22日更新

『洗脳された日本経済』(浜矩子,日本文芸社)を読了。

今の世の中は,思い込みが実に形成されやすく,そして広まりやすい時代だ。ソーシャルメディアを通じて,思い込みが思い込みを生んでいく。一つの思い込みを潰しても,そのあとから,また二つの思い込みが生まれ出てくる。さながら,ギリシャ神話に登場するかの多頭怪獣,ヒュドラのごとしだ。(位置 No. 24)

 ソーシャルメディアの情報が,思い込みを加速させる。

成長を追い求めると,命取りになりかねない。今の日本経済には,豊かさの分かち合いが大切。(位置 No. 246)

新型コロナウィルスでの,10万円一律給付は豊かさの分かち合いの一つか。

「世の中,インフレなら,名目 GDP が見せかけで,実質 GDP が正体・デフレなら,実質 GDP が見せかけで,名目 GDP が正体ってことですね」(位置 No. 325)

インフレ・デフレにより,実質 GDP と名目 GDP を使い分ける。

成長期と競争期を経て,十分な豊かさと成熟度を手に入れた日本には,豊かさをどれだけうまく分かち合えるかが問われることになる。(位置 No. 559)

豊かさの分かち合いは,単にお金を配分するだけではないだろう。
豊かな人の心と貧しい人の心を通じ合うようにするには,何がよいか。

攻めろ,稼げ,儲けろ。思い込みで,魂を失った企業。今こそ近江商人の三方良しの精神に学べ!(位置 No. 567)

三方良しとなるようなサービスが,結局は残っていくことになるのか。

上昇分の分配がないと,生産性の向上には意味がない。会社に騙されて死ぬまで働かされるな!(位置 No. 864)

生産性を向上させた分は,しっかり還元してもらう。

税金は誰でも払いたくない。それでも税金を払うのは,自分たちのためではなく,世のため,人のためだ。(位置 No. 1206)

世のため,人のためだと思い,税金を払う。

洗脳された日本経済

洗脳された日本経済

  • 作者:浜 矩子
  • 発売日: 2018/12/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)