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アウトクラッシュ 組織犯罪対策課 八神瑛子Ⅱ

深町秋生の「アウトクラッシュ 組織犯罪対策課 八神瑛子Ⅱ」(幻冬舎文庫)を読了しました。

アウトクラッシュ 組織犯罪対策課 八神瑛子? (幻冬舎文庫)

アウトクラッシュ 組織犯罪対策課 八神瑛子? (幻冬舎文庫)

 

 警視庁上野署の八神瑛子は,容姿端麗ながら暴力も癒着も躊躇わない激烈な捜査で犯人を挙げてきた。八神瑛子というヒロインについては,本売りのプロも大絶賛の本であります。

  • 今年度,最もぶん殴られたいヒロイン決定。(杉江松恋,作家・文芸評論家)
  • いまだかつて読んだことのない非情の女刑事を創造してみせた。(香山二三郎,コラムニスト)
  • 待ってました,女も惚れる女性刑事!(藤田香織,文芸評論家)
  • 容姿はビューティー,やり口はダーティー!続きを読むのが楽しみ。(梅原潤一,有隣堂アトレ恵比寿店)
  • 加速する物語がビンビン感じられ,読んでいて気持ちいい。(宇田川拓也,ときわ書房本店)
  • ものすごい迫力に加えて,勍二としては最悪のインモラルぶり!思わず快哉。(内田俊明,八重洲ブックセンター本店)

さて,本編は「アウトバーン」の続編でありますが,今回の敵は中米の麻薬組織の暗殺者(アサシン)であります。暗殺というミッション遂行を無邪気に楽しむ暗殺者グラニソとの戦いぶりはまさに狂気であります。

物語中に出てくる中米の麻薬組織,東京同盟なる暴走族OBグループは,現実の世界にもある組織を彷彿とさせます。本年は2014年でありますが,時代背景にあった組織を描かれているあたりが,非常に新鮮です。

物語のテーマの新鮮さよりも,本編の最大の魅力はヒロインである八神瑛子の強さでしょう。女性でありながら,本当に過酷な闘いの連続です。そして,続編があることが示す通り,まだその闘いは終わりません。八神瑛子に安息の時間が訪れるまでシリーズを読み続けたいと思います。