「人はなぜ歴史を偽造するのか」(長山靖生著、光文社知恵の森文庫)を読んだ。
妄想が歴史となる瞬間! 偽の家系をでっちあげた信長、秀吉、家康、 明治政府高官が書いた義経=ジンギスカン説、 教科書から一度に五人の天皇が消された事件・・・・・・ほかまあ、義経=ジンギスカン説などは歴史のロマンとして、そうだったらいいな、という程度に思っていた。しかし、この本を読んだら、それは偽造された歴史なのか、と思わざるを得なかった。
特に第二章 南朝神話に群がる人々と第三章 教科書から消された五人の天皇については興味深く読ませてもらった。私も自分の家の歴史をいずれまとめてみようとこっそり思っているが、自分の先祖はこうだったらいいなという願望が含まれた歴史書を創作し、それを子孫が読むと。。。
歴史として、事実を残していくのは難しいし、学校で習ってきた歴史も果たして全てが事実かどうか、かなり怪しいのではないかと思ってしまいました。