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現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

DX 人材の育て方 ビジネス発想を持った上流エンジニアを養成する

『DX 人材の育て方 ビジネス発想を持った上流エンジニアを養成する』(岸 和良,杉山 辰彦,稲留 隆之,中川 邦昭,辻本 憲一郎,翔泳社,2022年4月15日)を読了。

DX 定義のポイント(位置 No. 312)

  1. データを使うこと
  2. デジタルを使うこと
  3. ビジネスを変革すること
  4. それができる組織
  5. それができる人材を維持できるように教育すること

DX に携わって 4 年近く。上記の 5 つの取組みはスタートさせることができたが,ビジネスの変革には至っていない。

筆者は DX を成功させる要素として,「実施内容(何をやるか)」「経営層の意欲」「組織の適切さ」「人の能力」の 4 つの要素があると考えています。これらは掛け算の関係になっていて,実施内容だけが良くても成功せず,すべての要素が高ければ高いほど全体としての成功する可能性は高くなるという考え方です。(位置 No. 401)

DX を成功させる 4 つの要素は,どんなレベルにあるか定期的に評価しておこう。

DX 人材に必要とされる能力(位置 No. 659)

  1. ビジネス発想力,ビジネスを作り出す力
  2. プロジェクトマネジメント力
  3. 社内調整力,社内政治力
  4. システムデザイン力(設計力)
  5. データ分析力,データビジネス発想力
  6. UI/UX デザイン力と改善力
  7. DX に向くシステム開発環境を使ってシステム開発を行う力

DX 人材に必要とされる能力というのは,仕事のできる人が持つ能力に他ならないんだよな。

特に最近は短い動画などの教育コンテンツをスマホで視聴する方法(マイクロラーニング)が主流になってきています。(位置 No. 1672)

マイクロラーニング(特に料理)には,お世話になっている。

最初に教えるべきことは,マインドセット変革です。具体的には,「無駄な仕事をしない」「スピード重視で仕事をする」「他人の知恵を参考にする」「できるだけ多く他人の力を使う」などです。(位置 No. 1810)

マインドを変えないまま教えても,やらされ感しか残らない。

全社で DX に関する知識やスキルを底上げするために,全社員や一部の社員向けに新たな知識やスキルをアップデートすることを筆者は「リカレント学習」として実施しています。リカレント学習とは,一般的には「自主的な学び直し」を意味します。(位置 No. 3022)

多くの人が自主的な学び直しをすれば,世の中はアップデートしていくと思う。

リカレント学習に似た言葉に「リスキリング」があります。こちらは企業が社員に新しい知識を付与する意味が強く,明確なミッションを与えて人事評価したり,組織を異動させて現業から離したりするなど,業務目的があって明確に組織的に育成する性格が強くなります。具体的には,後述する企業の経営戦略を受けた DX 戦略を立案し,個別のプロジェクトを企画・推進できる人材育成がリスキリングに該当します。この場合は,企業が組織や個人にミッションを明確に与えて人材育成する性格が強いからです。(位置 No. 3022)

リスキリングは通過点で,真に目指すべきはリカレント学習か。