『エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大にする』(グレッグ・マキューン,かんき出版,2014年12月12日)を読了。
「やらなくては」ではなく「やると決める」。
「どれも大事」ではなく「大事なものはめったにない」。
「全部できる」ではなく「何でもできるが,全部はやらない」。
この 3 つの真実が,私たちを混乱から救い出してくれる。本当に大事なことを見極め,最高のパフォーマンスを発揮することが可能となる。(位置 No. 114)
大事なことを見つけ,やりきる。それに尽きる。
非エッセンシャル思考の人は,トレードオフが必要な状況で「どうすれば両方できるか?」と考える。だがエッセンシャル思考の人は,「どの問題を引き受けるか?」と考える。これはタフな問いであると同時に,より大きな自由につながる問いだ。(位置 No. 692)
両方できないと感じたなら,どちらかを切り捨てるしかない。
私たちの最大の資産は,自分自身だ。
自分への投資を怠り,心と体をないがしろにすると,価値を生み出すための元手がなくなってしまう。自分という資産を守らなければ,世の中のために働くこともできないのだ。ところが現実には,優秀な人たちがどんどん自分を壊している。その最大の原因は,睡眠不足である。(位置 No. 1135)
心と体が価値を生み出す源泉。心と体を維持するために必要なことは疎かにしない。
ウォール・ストリート・ジャーナル紙は「睡眠は成功者の新たなステータスシンボル」という記事で,こうした起業家たちを紹介している。
「もはや疑問の余地はない。多忙なストレス社会のアメリカでは,睡眠が新たなステータスシンボルとなっているのだ。かつては根性なしとののしられたものだが―― 80 年代には『ランチは負け犬のもの』『睡眠は子供のもの』と叫ばれていた――今では睡眠こそが優秀さの証であり,クリエイティブな経営者の必須アイテムなのである」(位置 No. 1213)
心と体を維持するため,睡眠は十分にとる。
「2012年までに,イギリスのあらゆる人がインターネットを使えるようにする」
シンプルで,具体的で,魅力的で,測定可能な目標だ。誰もが明確に理解でき,方向性を間違えることなく行動できる。それさえ理解しておけば,誰かの言いなりになることもない。新人がリーダーに向かって「これは本質目標と無関係では?」と意見を述べることも可能だ。(位置 No. 1483)
何かを目指すとき,シンプルで,具体的で,魅力的で,測定可能な目標を掲げる。そして,一緒に目指す仲間に目標を共有する。
数々の有名書籍を手がけた編集者アラン・D・ウィリアムズは,「編集とは何か」というエッセイで次のように語っている。
「編集者が著者にたずねるべき基本的質問が 2 つある。『言いたいことを言えているか?』と『言いたいことを最大限かつ簡潔に言えているか?』」
言葉を凝縮するとはつまり,言いたいことを最大限明確かつ簡潔に言うことだ。(位置 No. 1931)
文章を推敲するとき,
- 言いたいことを言えているか?
- 言いたいことを最大限かつ簡潔に言えているか?
を問いかけてみる。
まわりから見れば,まるで一夜のうちに飛躍的な達成を成しとげたように映るかもしれない。大きな困難もなく,ずっとスムーズに進んできたからだ。スタンフォード大学の元教授であり著名な教育者であったヘンリー・B・アイリングは,次のように述べている。
「人や組織の成長を長年見守ってきましたが,大きな進歩を望むなら,日々何度も繰り返す小さな行動にこそ着目すべきです。小さな改善を地道に繰り返すことが,大きな変化につながるのです」(位置 No. 2400)
小さな改善を地道に繰り返せば,やがて大きな変化につながる。
「完璧をめざすよりまず終わらせろ」という言葉がある。シリコンバレーでよく耳にする言葉だが,これは別に品質を無視しろという意味ではない。瑣末なことに気をとられず,本質をやりとげろという意味だ。(位置 No. 2439)
「瑣末なことに気をとられず,本質をやりとげろ」というのは,簡単なようで簡単ではない。常に本質は何かを考えて行動しよう。