自ら考える力がない部下へのアドバイスの参考にしようと『実践型クリティカルシンキング 特装版』(佐々木裕子,2022年6月25日,ディスカヴァー・トゥエンティワン)を読了。
「実践型クリティカルシンキング」とは,「目指すものを自ら設定し,それを戦略的に達成するための思考法」であり,「自ら考える力」の基礎になるスキルです。(位置 No. 5)
実践型クリティカルシンキングを身につければ,目指すものを達成する確率が高くなる。
実践型クリティカルシンキングが求められる 3 つの理由(位置 No. 131)
- 限られた時間,限られた情報で,その時点でベストだと自分が思える結論・成果が出せる確率が上がること
- 必ずしも自分に経験値のない事柄・事象についても,自分の頭で考え,論理的な判断を行う力をつけられること
- 自分の下した判断の根拠について,他人に簡潔かつ論理的に説明できること
上記の 3 つができれば,仕事が楽しいだろうな。
クリティカルシンカーが答えられる 3 つの問い(位置 No. 233)
- 目指すものは何か?(いつまでに,どのくらいのレベルで?)
- 今と目指す姿のギャップ(=課題)は?
- ギャップを埋めるための具体的なアクションは何か?
常に 3 つの問いを意識して仕事を行う。
「目指すべき山を決めずに歩くは,さまように等しい」
これは,ソフトバンクの孫正義さんの言葉です。新しい未来をつくろうとしている経営者は何人もいらっしゃいますが,その中でも孫さんは 300 年先を見てるそうです。30 年ビジョンをつくるには,300 年先を見なければいけないと。(位置 No. 348)
私の近くに 2050 年の未来像を描いている人がいるが,270 年足りないか。
「目指すものを誰でもわかるように明確に定義する」。
これが,クリティカルシンキングの手順のいちばん最初であり,かつ実はいちばん大事でいちばん難しいことだと,私は思います。(位置 No. 465)
目指すものを定義して,誰かに伝えてみよう。
ロジカルシンキングやクリティカルシンキングの世界では,すべての課題の構造は「ピラミッドストラクチャー」だと言われています。
選択肢や理由などを分解していくとき,どれか 1 つを選ぶと,捨てた選択肢はもう検討しなくていい。これがピラミッドストラクチャーの最大のメリットです。(位置 No. 765)
課題をピラミッドストラクチャーで分解してみよう。
罠に陥らないための 3 つのチェックポイントを紹介します。(位置 No. 953)
- 言葉の定義は明確か?
- どんな課題解決にリソースを集中するか,具体的に判断できるか?
- 解決策がアクションレベルで透けて見えるか?
罠に陥っている事例はよく見かける。
紙と鉛筆で書き続けると,俯瞰できるので,思考のズームアウトがしやすいです。(位置 No. 1564)
紙と鉛筆(最近は FRIXION BALL)は,私のマストアイテム。
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