今週のお題「最近おもしろかった本」への投稿
私は思考停止という病に侵されていないだろうか,それを確かめるため,『思考停止という病』(苫米地英人)を読んだ。
思考とひとことで言っても,脳内で起こっていることは次のように分類できます。(位置 No. 180)
- 分析する(考察する)
- 意思決定をする
- 問題を解決する(最適解を見つける)
- 仮説をつくる
脳内で起こっている 4 つのことを行っているので,私は思考停止していないか。
思考が止まっているということは,言い換えれば「進化が止まった人」です。思考が常にアイドリング状態の人は,今の状態で止まっているということ。進化は,創造的活動(クリエイティブ・アクティビティ)のことを言うのです。(位置 No. 342)
思考するから,進化することができる。
情報弱者という言葉がありますが,端的に言えば,自分で考えられないバカな人です。(位置 No. 729)
情報をうのみにせず,自分で考える。
「本当に正しいのだろうか」
「別の方法はないだろうか」
「この通説や論理は,何を前提に正しいと言っているのだろう」
と疑うことから,思考は動き始めます。
思考停止のほとんどが「現状維持でいい」と決めてかかっていることから生まれているのです。(位置 No. 853)
今の世を生きていて,「現状維持でいい」と考えることが理解できない。
- 自分のイデオロギーと逆の人が言っているから「嘘だ」と考える
- 政府が言っていることだから,すべて嘘だと考える
- 嫌いな人間のプレゼンテーションだから間違っている
こういうものをコグニティブバイアスと呼びます。一般的に認知のバイアスといわれるもので,自分の先入観や希望的観測によって,事実や情報をねじ曲げて観てしまう現象です。(位置 No. 1507)
認知のバイアスにかかっている人とは,なるべく関わりたくない。
抽象思考がうまくなると,
- これまで思いつかなかった問題解決法がひらめく
- 部分的な情報だけで,多くの知識が得られる
- 複数のことを同時に行えるようになる
- 創造力が高まる
などの効果があります。
そもそも,抽象度が高い人とは,自分のことだけでなく,ものごとを俯瞰的かつ大局的に見られる人です。
逆に,抽象度が低い人は,自分のことにしか興味がなく,目の前にあることだけを表面的にしか見ることができません。(位置 No. 1911)
私の仕事は,抽象度の高いものが多いかな。
目の前にあることだけではなく,抽象化して考えることを心掛けている。