Masassiah Blog

現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

コンサル一年目が学ぶこと

『コンサル一年目が学ぶこと』(大石哲之,ディスカヴァー・トゥエンティワン,2014年7月29日)を読了。

結論から話す方法論としては,PREP 法というものがあります。まずこの原則を理解しましょう。PREP とは,次の用語の頭文字を並べたものです。(位置 No. 96)

  • Point = 結論
  • Reason = 理由づけ
  • Example = 具体例
  • Point = 結論の繰り返しで締める

PREP 法のフレームで,話してみる。

いまのわたしなら,素直に,「まだ,できていません」と答えられます。叱られるかもしれませんが,それも承知です。

というのも,マネジャーが知りたいのは,単に,できたか,できていないかという事実です。そして,もしできていないのなら,どうしてできないのかという原因。それだけです。言い訳なんて聞きたくありませんし,できていないのならしかたがない,できる方法を考えるだけです。(位置 No. 156)

「できたのか」と聞いたのに,できない言い訳を答えられると,うんざりする。

グローバルな多国籍企業では,それぞれ考え方の土台や習慣が違うということは前提です。これを多様性(ダイバーシティ)と呼びます。

どこかひとつの国の文化を全員に強いるということはしません。その代わり,どんな文化の人でも,絶対に共通して認め合うことができるような単純なものを基礎とします。(位置 No. 312)

私は相手の考え方の土台や習慣を受け入れるし,相手は私のものを受け入れてくれる。ダイバーシティとは,そういうこと。

究極の伝え方は,徹底的に相手の土俵に合わせて伝えること。

相手の言葉,考え方,伝え方のクセを研究し,それに合わせて伝える。

文書は,相手の用いるフォーマットに合わせて,作成する。(位置 No. 477)

相手の土俵に合わせて伝えるようにする。

「ビジネスというのは,突き詰めると,相手の期待を,常に超え続けていくことにほかならない。顧客や消費者の期待を超え続けていくこと。上司の期待を超え続けていくこと」(位置 No. 521)

相手の期待を超えるような成果を出していく。

求められていないことに時間を使っても,クライアントからも上司からも評価はされないのです。

まずは,相手が何を期待しているのかを正確に把握する。

相手が期待する中身がわかったら,それを絶対に外さない。そして,相手の期待値以上の成果を出す。常に出し続ける。(位置 No. 541)

相手が何を期待しているか正確に把握してから行動する。

  • 読書の目的を絞る,明確にする
  • ウェブを検索するように目次ベースで該当箇所を拾っていき,重要な部分だけを読む
  • なるべく多くの文献を広く浅く当たる(位置 No. 1524)

闇雲に読書をするのではなく,目的を明確にしてから始める。

クライアントが「価値がある」と思わなければ,あなたがどんなに時間を費やしても,それは単なる自己満足にすぎません。(位置 No. 1769)

どんなに時間を費やした資料も,価値を感じなければ紙くずに過ぎない。

Quick and Dirty とは,直訳すれば,「素早く,汚く」ということ。

時間をかけて完璧なものを目指すよりも,多少汚くてもかまわないので,とにかく早くつくる。出来は悪くとも,早く仕上げたほうがよいということです。(位置 No. 1913)

とにかく仕上げて形にすることで,次へ進んでいける。

がんばることにコミットしてはいけない。

社内の上司にコミットしてはいけない。

仕事の成果に対してコミットすること。

常に自分が貢献する相手にコミットメントをもつ。(位置 No. 2050)

がんばることは当たり前で,コミットすることではない。

自己責任の観点から言えば,「能力が足りない自分が悪い」「徹夜しろ」と個人を起点に考えてしまいますが,コミットメントの観点ではクライアントを起点に考えます。

ですから,自分たちで手に負えないと判断したなら,ヘルプを呼ぶことが正解になります。

誰かの手を借りてでも,極論を言えば,代わりに誰かにやってもらってそれをそのまま提出して間に合わせてもよいのです。

なぜなら,責任はクライアントに対して発生しているからです。

コミットする対象は,常に,クライアントとの約束です。(位置 No. 2073)

コミットする相手を考えて行動する。

フォロワーシップは,部下としてのリーダーシップ。

よきチームには,よきフォロワーがいる。(位置 No. 2200)

私のチームには,よきフォロワーがいるだろうか。