『スモールビジネスの教科書』(武田所長,実業之日本社,2022年4月8日)を読了。
スモールビジネスに向いていない人の特徴を最初に挙げよう。
- 信頼を大切にしない
- 自律性がない
- 好奇心,学習意欲がない
- リスク選好性があまりにも低い
これは裏返せばそのままスモールビジネスに向いている人の特徴になる。(位置 No. 184)
私はスモールビジネスに向いていると分類されるかもしれない。
既に金が払われており,サービス提供者も儲かっている状態の市場に参入し,その金を少しかすめ取る方法を必死に考えて実行するのがスモールビジネスである。大企業は大量の機会損失を出している。そのおこぼれをもらうだけで数億円の売上は立つのだ。エクセレントカンパニーのゴミ拾いをしよう。(位置 No. 250)
既に存在する市場の中で,足りないところを見つけて,それを解決することでお金を稼ぐ。
スモールビジネスでは革新的なことは目指さない。そうなってくるとアイデアを考える方法はシンプルである。(位置 No. 325)
- 自分の経験を振り返り探査領域を定める
- 探査領域において儲かっている企業を発見し,儲かる手法を知る
- 対象顧客セグメントを明確にし,バーニングニーズを発見する
- 成功している企業の「儲かる手法」を改変し,マイナーチェンジコピー品を創出して大手が捨てた市場の一部を頂く
大手では手が回らないところを見つけて,サービスを考えてみる。
「顧客自身が課題を明確に認識していないが,自分は課題だと思っている」という課題に取り組むのは啓蒙プロセスを含むため,やめたほうがよいだろう。人の考え方を変えるというのは想像以上に工数がかかるハイリスクな手法である。(位置 No. 606)
課題だと思っていないことを,課題だと思ってもらうためには,かなり工数がかかることを覚えておく。
「金は若いうちに持っておいたほうがよい」という根本的な考えに基づくからこそという理由もある。(中略)長い長い我慢の結果,儲かっても既に金がその価値を失ってしまい,何のために若いときに我慢したのだろうという結果にもなりかねない。(位置 No. 1307)
お金は持っているだけでは価値を生み出さない。価値を生み出せるようにお金を動かしていく。
歴史は勝者によって作られる。過去から沿革を改変することなど恐れるべきではない。それよりも失敗を恐れるべきである。(位置 No. 1667)
歴史を作れる勝者を目指す。
AKB48 など数々のヒットコンテンツをプロデュースしてきた秋元康氏は,「これからは最大公約数ではなく,最小公倍数的に考えてコンテンツを作っていく時代だ」というような趣旨のことを述べているが,私はまさにビジネスにも同じことが当てはまると考えている。(位置 No. 2077)
様々な価値観がある時代だから,最小公倍数的に考えてコンテンツ(サービス)を考えていく。
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