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現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

ウォーレン・バフェットの「仕事と人生を豊かにする 8 つの哲学」 資産 10 兆円の投資家は世界をどう見ているのか

ウォーレン・バフェットの「仕事と人生を豊かにする 8 つの哲学」 資産 10 兆円の投資家は世界をどう見ているのか』(桑原晃弥,KADOKAWA,2021年12月2日)を読了。

「経営チームがさまざまな短期的な目的に気を散らすのは,ダイエット中の人が 30 分ごとに体重計に乗るのと同じくらい的外れなことです」(『Google 誕生』デビッド・ヴァイス,マーク・マルシード著,田村理香訳,イースト・プレス)(位置 No. 264)

経営チームは数値を気にすることなく,ただ経営に専念すればいい。

もちろんバフェットは,利益を出す必要などないと考えているわけではありません。

求めているのは,目先の利益や目先の株価に一喜一憂することなく,会社そのものの価値を高めることであり,長期にわたってみんなが必要とするものをつくり,サービスを提供することです。(位置 No. 322)

企業に投資をするとき,10 年より先の企業の姿を想像してみる。

「米国が衰退する方向に決して賭けるな (Never bet against America)」

そこにあるのはアメリカの経済に対する強い信頼です。(位置 No. 415)

米国株式を見る限り,衰退することなく,成長を続けている。

バフェットにとって投資するに値する企業というのは,成長し続ける企業です。

そしてこの成長は「ほんの束の間の成長」ではなく,可能な限り長く続くものであることが肝心なのです。(位置 No. 594)

持続的な成長を実現している企業に投資する。

バフェットによると,勝負ごとに勝つコツの一つは何も考えていないレース参加者が多い集団に加わることであり,もう一つは自分の頭で考えることです。(位置 No. 794)

色々な情報は参考にするが,最後は自分の頭で考えて,投資をする。

「独力で考えなかったら,投資では成功しない。それに,正しいとか間違っているとかいうことは,他人が賛成するかどうかとは関係ない。事実と根拠が正しければ正しい。結局はそれが肝心なんだ」(『スノーボール(下)』)(位置 No. 948)

自分の頭で考えて,投資した結果は,そこまで気にしない。

自分にとっての詳しい分野があり,その業界の企業について正しい判断ができる能力があれば,その能力の輪の中で投資を行い,自分がよくわからない分野についてはいくら株価が魅力的であろうが,いくら人気の銘柄であろうが,安易に手を出してはいけないというのがバフェットのいう「能力の輪の中で」という意味です。(位置 No. 1067)

自分がよく知っている範囲の企業への投資を中心にする。

成功は,「飛び越えられるであろう 30 センチのハードルを探すことに精を傾けたからであり,2 メートルのハードルをクリアできる能力があったということではないのです」(『バフェットからの手紙』)(位置 No. 1225)

小さく成功することを繰り返せば,大きな成功になる。

「本当に頭のいい人たちが,これまでに何人も痛い目に遭いながら学んできたことがあります。それは,目を見張るような数字がずらりと並んでいても,最後にゼロをかければゼロになってしまうということです」(『バフェットの投資原則』)(位置 No. 1321)

紙切れになってしまうような株には投資しない。

(過去,私はエルピーダメモリへの投資で,ゼロをかけることになった。)

成功する者は,基本の原則に忠実である。大成功する者は,基本の原則を自分なりのマイ・ルールへアップデートする。(位置 No. 1563)

原則に忠実であるために,マイ・ルールを言語化しておく。

「大事なのは,自分が好きなことをとびきり上手にやることです。お金はその副産物に過ぎません」(『ウォーレン・バフェット 自分を信じるものが勝つ!』)(位置 No. 1907)

好きなことだから,上手になり,その結果,お金が増えていく。

本当に大切なことは何かを見極め,意味のないことには決して時間を浪費せず,そうやって生み出されたたくさんの時間がバフェットの「考える時間」となり,優れた決断のもとになるのです。(位置 No. 2123)

時間を浪費せずに「考える時間」にする。

築き上げた名声を守るうえで,バフェットがもう一つ大切にしているポリシーが,1 階から 100 階へと上り詰めた人間が往々にして感じがちな,98 階に戻った時に感じる不満を抑えることでした。たとえば,大企業の CEO だった人間がその座を下りた時,いつまでも 100 階にいる気分で威張ったり,批判に腹を立てたりするようではダメで,「家族がいて,健康で,世界のために役立つことができる状態ならば,恨みつらみをならべるのではなく,ありがたく物事に感謝すべき」(『スノーボール(下)』)(位置 No. 2539)

地位を下りるとき,気をつけよう。