2020年12月14日
『僕たちはもう働かなくていい』(堀江 貴文,小学館,2019年2月5日)を読了。
世界の 3 大発明は「羅針盤」「火薬」「印刷技術」と言われるが,なぞらえて現在の ”世界 3 大発明” が,新たに提唱されている。
特に重要なのは,AI だと私は考える。(位置 No. 77)
AI を使いこなすことが,ものごとを変えることができる。
「開発の仕事の本質は,よく ”ものづくりより,ものごとづくり” と言われます。私も正しい理念だと思います。”ものごと” をつくらないことには,既存のものによって行動を制限されている人たちの不便を,解くことはできません」(古田 貴之*1,位置 No. 840)
今は,「ものづくり」ではなく「ものごとづくり」。
その理念を知っているか否かで,戦い方が変わってくる。
現在,私が飲食業のビジネスモデルとして注目しているのは,スナックだ。仕入れはほとんど酒屋との連携で自動化されており,ママの愛嬌とコミュニケーションの才能で,集客をうまく回している。
スナックの本質的構造を応用して,話題のストリーミングサービス「SHOWROOM」は成功をおさめている。(位置 No. 1056)
言われる通り,スナックのビジネスモデルはよくできている。
新型コロナウィルスの影響で,スナックに行けない今夜は,SHOWROOM も覗いてみようか。
ポナンザの開発者である山本一成さんは「将棋のプログラムは 1 万行ぐらいで,そのぐらいの容量のプログラムに,将棋のすべてが書いてあるわけではない。プログラム以外に人工知能自身が学習した部分がある」などと語っている。
つまり AI は自らの「学習」で,爆発的進化を遂げたと考えられている。(位置 No. 1198)
うまく AI に学習させることができれば,爆発的な進化をもたらせる。
藤井くんの指し筋を見て,多くの先輩プロが「発想が違いすぎる」と驚いている。将棋に詳しい人に言わせると,もはや別次元の戦法らしい。
彼は将棋という古くからの伝統的な盤上の戦いに,最新テクノロジーの頭脳を持ち込んだ,第 1 世代のプロ棋士として,後世まで語り継がれる存在になるだろう。(位置 No. 1229)
将棋と AI を組み合わせることで,見る楽しみ方も変わった。
いつの時代も,テクノロジーはいち早く使いこなしたものが有利となる。新しいテクノロジーに適応して,使い尽くす!と腹を決めた人が,常識外れの偉業を成し遂げるのだ。(位置 No. 1239)
新しいテクノロジーを取り入れることに躊躇しない。
使い尽くすつもりで,チャレンジしてみる。
会社の経営者や上司,現場監督にだって,AI 教師の活用が求められる。
「勘」とか「経験」とか,適当な基準で指導してくるような人間は,全体の士気や生産性を落とすだけの存在だ。(位置 No. 1269)
「勘」と「経験」だけを頼りにしている人の言うことは,話半分に聞いておく。
人が働く根源的なモチベーションは,楽しいから,好きだから。それが基本だろう。
楽しんでいるだけで暮らしていける環境が,AI やロボットなどのテクノロジーの進化のおかげで,到来しようとしている。(位置 No. 1401)
働くことを楽しまなければ,面白いことは生み出せない。