『DX の基礎知識 具体的なデジタル変革事例と方法論』(山本 修一郎,近代科学社,2020年10月23日)を読了。
高価値低リスク領域は他の企業にとっても開発が容易なので,競争が激しくなることを覚悟する必要がある。自社に閉じた業務プロセスであれば,他企業と独立にデジタル化を進めることができる。
低価値低リスク領域は開発リスクが低いので選択しやすいが,創出できる価値が低いので X の候補としては成果を期待できない。多くの DX プロジェクトが PoC で停滞する理由がここにある。PoC はうまくできたとしても,事業価値が少なければ事業に展開できないのは当然である。(位置 No. 764)
どんな困難であっても,事業価値を高める DX プロジェクトに挑戦する。
EA*1 を標準化するオープングループ(TOG, The Open Group)では,DX を推進するために DPBoK(Digital Practitioners Body of Knowledge,デジタル専門家のための知識体系)を出版している。(位置 No. 1668)
DPBoK は一度読んでみよう。
経済産業省はデジタルガバナンス・コードの策定に向けた検討を進めている。その目的は DX 銘柄の格付けと企業が DX の推進状況を外部に説明し評価することで,次の 5 つの行動原則を提案している。(位置 No. 2216)
- [原則1]成長に向けたビジョンの構築と共有
- [原則2]ビジョンの実現に向けたデジタル戦略の策定
- [原則3]体制構築と関係者との協業
- [原則4]デジタル経営資源の適正な配分
- [原則5]デジタル戦略の実行と評価
DX 推進状況を外部に公表することで,得られるものがある。
*1:Enterprise Achitecture