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現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

橋下徹 改革者か壊し屋か

橋下徹 改革者か壊し屋か』(吉富有治中公新書ラクレ,2011年3月10日発行)を読了。

「テレビカメラはどこかね?新聞記者の諸君とは話さないことにしてるんだ。僕は国民に直接話したい。新聞の文字になると(真意が)違うからね。偏向的な新聞は嫌いなんだ。大嫌いなんだ」 by 佐藤 栄作(p. 56)

活字にする際に,僅かに偏向してしまうのはやむを得ない。
テレビカメラで撮影した影像も,一部が切り取られて偏向したものとして使われる。

「今ここで,本当にムダなものを省いて下さい」「現場の第一線の皆さんが変わらないと府庁の職員も変わらない」「大阪を変えるために一緒に頑張ろう」と,それは熱のこもった演説でした。しかし,知事が熱くなればなるほど,反対に冷ややかに見る職員も少なくなかったようです。(p. 63)

知事が変わっても,職員の意識が変わらなければ,改革はできない。

 また,橋下知事が「大阪をぶっ壊せ」と叫んでいる姿は,竜馬や慶喜になぞらえるよりも,土佐勤王党武市半平太に最も似通っているかもしれません。土佐藩に対して怨念を持つ下級武士たちが徒党を組んだ土佐勤王党と,その指導者である武市半平太。参画する武士が次第に膨れあがり,一時的に藩に対して大きな政治的影響力を持ったとはいえ,その後,土佐藩主の恨みを買ってかれらが破滅させられたことは史実の通り。(p. 227)

時代を経ると,大阪維新の会はどのように評価されるのだろうか。
結局,維新ならずか。