『働く君に伝えたい「本物の教養」 池上彰の行動経済学入門 電子版』(池上彰 監修,学研プラス,2022年3月)を読了。
これまでの経済学では人間を「ホモ・エコノミクス(経済人)」と定義してきました。人間はつねに合理的かつ利己的,自制的に判断して行動する存在だとしたわけです。
当然ながら,これでは実態とかけ離れてしまいます。そこで人間はしばしば非合理的で,利己的であるが利他的でもあり,矛盾した行動をとる,ということを前提とした経済学として登場したのが行動経済学なのです。従来の経済学の限界が露呈したところから生まれた新しい経済学だといえます。(p. 23)
非合理的で,利己的であるが利他的でもある,矛盾した行動をとることを前提としたアイデアを考えてみる。
「極端な回避効果」と呼ばれるもので,私たち人間には何かを選ぶとき,極端なものを避けて中庸を求める傾向がある(p. 46)
松竹梅では竹を選ぶ,ということか。極端な回避効果を逆手にとれば,狙い通りの選択をさせることも可能。
バンドワゴン効果で人目を引く(p. 53)
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結果は本来,平均値に収束するというのが「平均への回帰」(p. 85)
民間療法で快方に向かうのも,スポーツで聞く「2 年目のジンクス」も,平均への回帰を考慮していないだけというケースが多い
平均への回帰を知っていれば,一喜一憂する機会は少なくなる。それは少々,味気ないかもしれない。
時間的距離のある場合は,本質的・抽象的なレベルで考えるが,時間的距離がない場合,つまり目前に近づいたことについては,副次的・具体的なレベルで考えるようになる(p. 104)
目前に近づくと,急に意見を言い出す人が多いのは,そのためか。
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