Masassiah Blog

現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

脱常識の儲かる仕組み チェンジ・ザ・ルール!

『脱常識の儲かる仕組み チェンジ・ザ・ルール!』(岸良裕司,Goldratt Japan,2023年12月発行)を読了。

みんなが一生懸命働くことが必ずしも全体最適ではないということだ。一方で,ボトルネックに集中すること,すなわち全体のたった一点に集中することが全体最適の効果をもたらす。このボトルネックのことを「制約」と言う。制約に集中することが全体最適になるという,マネジメントサイエンスの理論,それが,TOC (Theory of Constraints),すなわち制約理論なのだ。(p. 25 - 27)

みんなが一生懸命働くことが必ずしも全体最適ではないことは,盲点になりがち。

ボトルネック「制約」に集中することで全体最適を目指そう。

各企業も必死になって日々努力している。絶え間ないコストダウン活動。売上げ向上のための店頭の創意工夫。事例を挙げたらきりがない。しかし,それでも,儲かってしょうがないということは稀有なことで,血のにじむような努力にもかかわらず,利益を上げるのはますます困難になってきているのが経営の現場の実態かもしれない。(p. 33)

カイゼン,改革,DX 推進をしていても,楽になっているように思えないのは仕方がないことか。

ゲームと現実の世界は違う。ゲームではルールが決まっているが,現実のビジネス世界では,いままでの既成概念を打ち破ったゲームチェンジャーが勝つ世界。売上げに大きな影響を与える,販売員のスキルの高さ,陳列方法,商品のカワイサ,キャッチコピーの魅力などは数値化できないものが多く,さらに売上げに大きな影響がある競合の価格情報をすべて揃えるのは困難なのが現実。(p. 70)

数値化できないからといって諦めない。困難だから挑む価値のある問題か。

シンプルで,しかも,痛みの伴わない,誰もが幸せになるこの改革は,話があまりにウマすぎて信じられないかもしれない。"Nature is exceedingly simple and harmonious with itself.(自然は,驚くほどシンプルで,調和に満ちている)"。これはニュートンの言葉だが,ゴールドラット博士はこの言葉を好んで引用する。シンプルだからこそ,調和があるからこそ,誰も痛みが伴わず,うまくいく改革もあるのではないだろうか……。(p. 142)

驚くほどシンプルで,調和に満ちている自然を求めていこう。