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現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

サービスのための IoT プロダクトのつくり方 ”IoT ジャーニー” の一歩を踏み出す本

『サービスのための IoT プロダクトのつくり方 ”IoT ジャーニー” の一歩を踏み出す本』(野々上仁,日経 BP 社,2017年8月7日)を読了。

特に,IoT でデータを基にサービスを提供しようと思えば「いかに継続的に利用してもらえるか」が,非常に重要なポイントとなる。ソフトウェアはそのための重要な要素だ。(p. 15)

継続して使われなければ,サービスとして成立しない。

こうして考えてみると,IoT とは人や社会に何らかの便益をもたらす,インターネットへの新しい接点だと言える。そこから生まれるデータのフィードバックシステムまでを含めて,今までにない便益をもたらすイノベーションの中心となる新たな領域だ。(p. 34)

IoT はインターネットへの新しい接点と捉えれば,インターネットの発展が楽しみになる。

あくまで私見だが,最近起きているポピュリズムは,フェイクニュースを含む大量の情報によって自分の考えがまとまらない人々が,シンプルで意見の強い政治家を支持することからきているのではないかと推測している。(p. 49)

ポピュリズムは,健全な政策の支障になってしまう。考える人,考えない人が持つ一票は同じ価値でよいのか。

グランドデザインとは,言い換えれば全体構想のことだ。ウィキペディアには「事業などが計画される場合に,それが壮大な図案や設計であって,また長期間にわたって遂行されるようなもののこと」とある。ピーター・ドラッカーは「いかに優れた部分最適全体最適には勝てない」と言ったが,IoT は「Internet」と「Things」という違った要素を全体最適化することで成り立つプロジェクトである。そして,プロジェクトリーダーこそがその全体像を作り上げる任務を持つ。(p. 68)

部分最適ではなく,全体最適を追求し続ける。

  1. グランドデザイン:全体構想
  2. テクニカルトランスレーション:各開発に必要な技術用語への翻訳作業
  3. グループディベロップメント:密結合しながら開発するグループの管理
  4. プロトタイピング:試作しながら完成度を上げていく協調作業(p. 95)

全体構想を描くことから始める。

三者が見て分かりやすいコードを書くことができ,頭の中がクリアなプログラマーはできるだけ確保したい。全体としては,コードの浄化作用が働く仕組みができることが理想である。オープンソースが優れているのは,この浄化システムがあるからこそだ。(p. 145)

会社の中で,頭の中がクリアなプログラマーはどれだけいるだろうか。

ついに目的地である製品とサービスをリリースした。しかし旅で言えばこれは「リゾート地に着き,ホテルにチェックインした」と同じ意味だ。本当にやりたいことは,その先にある。つまりサービスが利用される中でコンセプトが実現され,目標が達成されていくのだ。そして多くの IoT プロジェクトでは,その次にデータを活用していくステージが待っている。(p. 154 - 155)

サービスのリリースは,始まりに過ぎない。

実際,大企業内でも優秀な人材であればあるほど,各種プロジェクトや他企業から直接仕事を依頼されるケースが出てきている。そういった人材は知的好奇心が旺盛で,他のプロジェクトをやってみて新たな知見を得たい気持ちが出てくるだろう。そういった際に副業や兼業が可能であれば,引き抜かれずに人材を維持することが可能になる。また,他プロジェクトを経験することで新しい発想につながったり,スキルが上がることで自社に貢献してもらえたりすることも期待できる。(p. 198)

各種プロジェクトに参画できるような人材を目指す。

では,IoT ディレクターに必要なのは何かというと,まずは飛び込むことと,必要なアウトプットから逆算して情報を見分け学習していく瞬発力に他ならない。そのためには,良い情報や情報元そのものを見抜くための洞察力を磨きたい。(p. 212)

飛び込む勇気,学習していく瞬発力を身につける。

『グリット』の著者アンジェラ・リー・ダックワースによれば,グリットとは「やり抜く力」であり,IQ でも才能でもない,成功に必要な第3の要素だ。情熱をもって継続的に粘り強く努力することによって,まずはスキルを得る。そのスキルを使って,さらに努力することによって目標が達成される。(p. 215)

スキルを得て,スキルを使って,さらに努力を重ねていく。