テレビでしばしば見かける日本の獣医学者で,京都大学医生物学研究所附属感染症モデル研究センター准教授の宮沢孝幸氏の『ウイルス学者の責任』(宮沢孝幸,PHP 研究所,2022年3月30日)を読了。
私は,ウイルス学の知見に基づいて正しい政策決定をしてもらうために,「目玉焼きモデル」というものをつくりました。(位置 No. 459)
- 特殊な夜の街など,Rt 2 >
- 集団生活,かなり騒々しい飲食店など,Rt 1 ~ 2
- 一般生活(通常の飲食店を含む),Rt 0.05 ~ 1
- 1/100 作戦を実践している人,Rt ~ 0.05
- 巣ごもり(Stay Home),Rt 0
あの当時の Stay Home とは,一体何だったんだろうか。
世の中には,エビデンスを出せるものと出せないものがあります。科学分野だからといって,すべてエビデンスを出せるわけではありません。「ヒトを危険にさらす実験はできない」ということを理解してもらう必要があります。
では,エビデンスがないと何もできないのかというと,そうではありません。
ウイルス学には今までの蓄積があります。感染防御,消毒の仕方など様々な知見がありますから,それらを応用することで対応が可能なのです。(位置 No. 718)
これまでの知見で,対応を考えるしかない場合もある。
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