Masassiah Blog

現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

実行力 結果を出す「仕組み」の作りかた 橋下 徹

2021年3月15日

『実行力 結果を出す「仕組み」の作りかた』(橋下 徹,PHP 研究所,2019年5月29日)を読了。

あるべき姿を説くことも,もちろん必要。しかし,今求められているのは,そうしたあるべき姿に近づくために,手を動かし,足を動かし,脳みそに汗をかいて「実行していくこと」ではないでしょうか。(位置 No. 29)

あるべき姿を示し,そのあるべき姿に向かって,実行していく。
それにより,フォロワーシップが生まれることを期待。

リーダーはリーダーがやらなければならないことに専念し,現場ができることは現場にどんどん委ねていくというのが基本原則です。自分にしかできない仕事に集中するために,リーダーはできる限り実務的なことは現場に委ね,決断・判断・決定することに重きを置くべきだということです。(位置 No. 542)

自分に与えられた役割を理解し,その役割を果たしていく。

裁判というのは,絶対的に正しい解を見つけるのが非常に難しい世界ですが,「心証」を使って問題解決の糸口を探っています。(位置 No. 835)

これだけ複雑な世の中には,絶対的に正しい解を見つけることは困難。今,取り掛かることができて,かつ,解決したときの効果が大きい課題から取り組んでいく。

マキャベリも名著『君主論』において,「統治者は最初に衝撃的な大事業を行うべき」という意味のことを語っていますね。(位置 No. 855)

自分の実力を示しておくことで,後の仕事を進めやすくする。

僕が痛感したのは,「組織は口で言っても動かないが,何かを実現させるとメンバーの意識が劇的に変わる」ということです。今まで「できない」と思っていたことが「できる」という成功体験に変わると,エンジンがかかります。人間は面白いもので,できると思い始めると,何も言わなくても,自らどんどんチャレンジしていきます。(位置 No. 1006)

口で言っても動かないのであれば,強制的に体験させてみることも一つの手段。

道を拓くには行動しかありません。目の前の階段を上り続けるしかないのです。リーダーがメンバーを率いるには,口先人間になってはダメです。リーダーは,目標に向けて一心不乱にチャレンジする姿を示し,実践する必要があるのです。それが組織のメンバー(部下)の共感を呼び,メンバーがついてきてくれるようになるのです。(位置 No. 1126)

口も動かすが,手も足も,そして頭も動かし続ける。

優れたリーダー・トップの方針というものは,簡潔で具体的で,「それがあるからこそ組織が動くことができる」というものです。(位置 No. 1279)

組織を動かすことができる方針を策定中。

トランプ大統領が巨大組織に出した指示は,非常に明快です。

トランプ大統領が出した指示は,非常に明快です。

「一個の規制を作ったら,二つの規制を緩和しろ」

これを厳格にルール化しました。(位置 No. 1377)

シンプルな指示は定着しやすい。「一つの規制を作ったら,二つの規制を緩和しろ」というのは,シンプルで理解しやすく,そして実効性も高そう。

実行プランを作らずに,単にイエス・ノーを問うことほど無責任なことはありません。朝日・毎日新聞的インテリたちは,とにかく「住民投票をやって住民の意思を示すことが大事だ!」と強調しますが,それはイギリスの EU 離脱の国民投票のように大混乱をもたらすか,ないしは実行プランがないことで意思表示がなされても何も実行されず放置され,住民の失望を招くだけです。(位置 No. 1451)

エス・ノーだけで物事は,進んでいかない。その時々で,比較優位の道を進んでいくしかない。

一つの案を持ってきて,メリット,デメリットを説明されても,その優位性が分かりません。一案でなく,その対極にある案,中間の案の三案を用意して,それぞれのメリット・デメリットを比較して説明してくれれば,判断しやすくなります。

僕が案を検討するときに重視したのは,「比較優位」という考え方です。(位置 No. 1587)

三案比較は,それぞれの良し悪しを比較するのに適している。両極の案と折衷案を持っていれば,必ず着地点は見つかる。

縦割りで権限と責任の所在をきっちりと決めたうえで,横串を通していく。組織の中に「縦」と「横」の格子をしっかり入れることが重要です。(位置 No. 2134)

横串の通し方は,気をつけた方がよさそう。ただ横串を通しただけでは,問題がより複雑になる可能性がある。

物事を進めていくには,時として「力」を使わなければ進まないのです。インテリたちが好む「議論」「話し合い」だけでは膠着した事態を打開することはできません。(位置 No. 2456)

「議論」や「話し合い」だけで膠着した事態を打開できない時は,実力者に現状を破壊してもらうのも一つの手段。

政治というものはインテリたちがよく好む単なるアイデア・知識の披露や議論,おしゃべりではありません。組織を動かし,地域や世の中を実際に動かしていくものです。そのためには知識だけではなく,エネルギーが必要であり,それは政治運動によって生まれてきます。(位置 No. 2708)

組織を動かすために,魂を込めた発言をする。