『ハイパフォーマー思考 高い成果を出し続ける人に共通する7つの思考・行動様式』(増子裕介・増村岳史,ディスカヴァー・トゥエンティワン,2022年12月23日)を読了。
1 年をかけて仮説の検証とバージョンアップを繰り返した結果,Google の優れたマネージャは次の 8 つの特徴を持っていることが判明しました。
- 良いコーチである
- チームを勢いづけ,マイクロマネジメント(過度な監視・指示・干渉)はしない
- チームのメンバーが健康で,成果を出すことに強い関心を持つ
- 生産的で成果主義である
- チーム内の良き聞き手であり,メンバーと活発にコミュニケーションをしている
- チームのメンバーのキャリア形成を手助けしている
- チームのためのはっきりとしたビジョンや戦略を持っている
- チームのメンバーにアドバイスできる専門的技術や知識を持っている
興味深いのは,この 8 つの並びが「重要度順」であるということです。(位置 No. 352)
優れたマネージャの特徴について,私はいくつ持っているだろうか。
仕事とは,(位置 No. 436)
- 自ら創造するものであり
- 常に創意工夫をして
- 最後までやり抜くものである
私の周りには,仕事は自ら創造する,常に創意工夫をすることが実践できていない人が多い。
言われた仕事,つまり仕事が外から降りて来て,決められたことをこなすのがワーカーです。
一方でプレイヤーは自ら仕事を作り出し,その仕事を自ら楽しんで行い,結果を出す人です。仕事の同期は自分の内から自発的に出てきます。(位置 No. 511)
私の周りには,ワーカーが多く,プレイヤーが少ないか。
他者からのダメ出しをプラスにとらえる(位置 No. 632)
他者からのダメ出しはありがたく受け取る。
「知識・スキル」は外圧や強制によってもマスター可能なのに対し,「思考・行動様式」は当人が腹落ちしたうえで,主体的な意思を持って取り組まない限り身にはつかない(位置 No. 863)
「思考・行動様式」を当人に腹落ちさせるのは大変だ。
- 「なんとかなる」と思ってやってみる
- 柔軟に方向転換する
- 自分とは異なる価値観や文化を認め,受けいれる
- 仕事を「プレイ」する
- 常に学び続ける
- 人との縁を大切にする
- 物事を斜めから見る
7 つの思考・行動様式は,「勝率の高い『思考・行動のベスト盤』」とでも呼べましょう。(位置 No. 1004)
勝率の高い思考・行動を実践する。
「ダイバーシティ&インクルージョン」が声高に叫ばれるなか,ジェンダーやナショナリティーといった分かりやすい多様性に目が行きがちですが,日常業務においても「自分とは異なる視点や考え方」を取り入れることを意識してみましょう。そのことによってアウトプットの質が高まり,年齢に関係なく成長し続けられると思うのです。(位置 No. 1481)
「自分とは異なる視点や考え方」を意識して取り入れていく。
縁は偶然が重なり合うことで生まれますが,縁が昇華しカタチになる確率は非常に低いと思われます。そのため,自ら積極的に場を作ったり,興味のありそうな人が集まる場に参加したりして,他者とのコミュニケーションを絶えず怠らずに繰り返すことが大きなキーポイントとなります。
打席に立たなければバットは振れません。(位置 No. 2001)
打席に立つチャンスがあれば,そのチャンスにはトライしよう。
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