『トヨタ リーダー1年目の教科書』((株)OJT ソリューションズ,KADOKAWA,2022年11月24日)を読了。
信頼関係を構築し,メンバーそれぞれが「考える力」を発揮できるチームをつくるリーダーこそが,これからの「正解のない時代」には必要なのです。(位置 No. 22)
メンバーそれぞれが「考える力」を持たなければ,「正解のない時代」には太刀打ちできない。
VUCA という変化の激しい時代においては,それぞれが自律的に考え,判断し,行動できる人材であらねばならないと,トヨタは考えているのです。(位置 No. 33)
トヨタの求める人材は,腹落ちできる。
【トヨタの5大任務】管理監督者が徹底すべき仕事の基本(位置 No. 558)
- 安全 安全で働きやすい職場をつくる
- 品質 不良をつくらない,流さない
- 生産 短い時間で必要数を納期通りにつくる
- 原価 できるだけ安くつくる
- 人材育成 優秀な人材を育成する
管理監督者になりつつある私のテーマは,人材育成だろうな。
信頼関係や親密さが欠如した職場は,リーダーの見えないところで仕事のレベル低下が起きる(位置 No. 625)
仕事のレベル低下を引き起こさないため,信頼関係や親密さを大切にする。
トヨタには「6割いいと思ったら,やってみよ」という言葉があります。
これは,行動していく中で見えてくるヒントもありますから,「まずは着手してみなさい」ということです。(位置 No. 1052)
完璧な計画を立ててから行動するのではなく,6割いいと思ったら行動する。
課長や係長は,現場が取り組んでいる小さな改善が,もっと大きな結果を得られるように自職場のしくみを変えたり,新たにつくったりすることで現場に関わるべきです。メンバーたちのサポートに徹するのです。それこそが,課長や係長の役割です(位置 No. 1093)
自ら改善に取り組むのではなく,改善に取り組むメンバーたちをサポートする。
- 言って聞かせる
- 書いたものを見せる
- やってみせる
- やらせてみる
- 書いて見せる
- 言わせてみる・聞いてみる(位置 No. 1761)
上記は「教える方法」を6つに整理したもの。「書いたものを見せる」のは,楽なので多用している。たまには,他の方法も使ってみよう。
リーダーの立場からすると,「ちゃんとできていないから仕方ない」「部下に何度言っても理解してもらえない」という憤りがあるかもしれません。
しかし,メンバーの立場からすると,「いつも却下されてしまうので,とりあえず提出してから,リーダーの具体的な要望に沿って直していけばいいさ」と考えているかもしれません。
こうした手戻りが頻発すると,結果的には,リーダーもメンバーも大切な時間と労力を浪費しています。一発合格が出れば,それに越したことはありません。(位置 No. 1973)
リーダーはメンバーに要望をしっかり伝える,メンバーはリーダーの要望を理解すれば,手戻りを減らすことができる。