Masassiah Blog

現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

Web 世代が知らない エンタープライズシステム設計

『Web 世代が知らない エンタープライズシステム設計』(IT 勉強宴会,日経 BP,2022年4月4日)を読了。

狙いは上流工程のあれこれを議論し合う「ワイガヤ」の場を企業の枠を超えて提供すること。だから宴会と名付けた。(位置 No. 3)

宴会というと,飲み会をイメージしてしまう。

データモデルもプログラムを創ることが目的ではなく,ビジネスを正しく写像することが目的なので比喩として,帳簿組織と呼んでいる。どんな業務システムでも最終的には会計につながるため会計帳簿を意識した設計にしようという含意もある。(位置 No. 76)

ビジネスを写像したモデルを作る。

業務設計には担当者へのヒアリングが欠かせない。筆者は初めての業務分野で設計する際,事前にその業務の本を 2 ~ 3 冊買い,一通り読んでから,業務の担当者にヒアリングしている(位置 No. 134)

私も新しい分野の業務に挑戦するときは,その業務の本を 2 ~ 3 冊読むようにしている。

どんな分野で利用されるソフトウェアであっても,開発したのはその分野に関する専門性を有する開発者であることを忘れてはいけない。そして,それぞれの専門性は一朝一夕には身に付かない。(位置 No. 502)

業務の知識・経験とソフトウェア開発の知識・経験を組み合わせて,ソフトウェアを開発する。

「ユーザーヒアリングのまんまシステムを作ってはいけない!」

これは 31 年に及んだ,製造業の情報システム部門における活動の中で筆者が座右の銘の 1 つとしてきた言葉だ。(位置 No. 824)

ユーザーヒアリングは参考にするだけで,鵜呑みにしてはいけない。

システム設計は問題点やニーズの解明から手掛けることが多いと思うが,プライスの考えは違う。「利用部門がどんな情報が欲しいのかを解明せよ。それがすべてだ」と主張する。(位置 No. 1499)

問題点やニーズではなく,どんな情報が欲しいかを解明して,システムを企画・開発する。

IT 勉強宴会は 2021年2月19日,『緊急開催「新型コロナワクチン接種管理システム」をローコードで開発してみた』というイベントを開いた。給付に続き,渡辺氏がワクチン接種管理システムのデータモデルを提示した。(位置 No. 1835)

スピードが求められる開発では,ローコードが有効か。