Masassiah Blog

現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

ウォール街のランダム・ウォーカー バートン・マルキール

2021年1月26日

ウォール街のランダム・ウォーカー(原著第12版)』(バートン・マルキール日本経済新聞出版社電子書籍データ作成日2019年7月19日)を読了。

紛れもない名著で,投資戦略の参考になりました。

株式投資を始めたころ(約 10 年前)に,この本を読んでいれば,投資成績は格段に上がっていたかもしれない。あるいは,株式投資をやってきた 10 年の月日があるからこそ,感じられるものがあったのかもしれない。

この本の主たるテーマはあくまで株式投資である。株式投資はこれまで非常に高いリターンをもたらしてきたし,今後も引き続き期待が持てる。(位置 No. 194)

私の資産の 5 割近くは株式に投資している。今後も引き続き期待を持ち続けたい。

その代表的著作『投資価値の理論』の中で,ウィリアムズは株式の本質価値を計算するための公式を初めて示した。彼は価値のよりどころを配当収入に求め,投資の持つ複雑な側面を取り込むために,その公式の中に「割引(discounting)」という,悪魔的と言えるほど優れた概念を導入したのである。(位置 No. 318)

「割引」という概念を知れば,投資しないことが,いかにもったいないか理解できる。

私の個人的経験から言うと,市場で常に損をする人たちというのは,大小様々なチューリップ・バブルの魅力に抵抗できないタイプの人たちである。株式市場で金儲けをすることは,実際,それほど難しいことではない。むしろ難しいのは,短期間に手っ取り早くお金を儲けられそうな投機に,お金をつぎ込みたくなる誘惑を振り払うことのほうである。

この教訓は全く自明なことなのだが,忘れ去ることもまたたやすい。(位置 No. 768)

投資の要諦は中長期で考えること。バブルであるかを見極め,バブルの魅力に抵抗できるようになる。

株式投資にとって重要なのは,新しい産業が経済や社会をどのように変えるかとか,どれだけ規模的に大きくなるかということではない。大事なのは,その産業や企業が利益を生み出し,それを維持していく能力だ。(位置 No. 1512)

未来を予想することは,株式投資にとって重要だ。ここ最近,10 年先にも輝いていそうな会社に投資をするように心がけている。

企業の損益計算書はビキニの水着にたとえられるかもしれない。それが露わにしているものも興味深いが,隠しているものこそが真に重要なのである。(位置 No. 2962)

ビキニ(損益計算書)ではなく,その下に隠されているものを追い求める。

ケインズはこう述べている。「古今東西の英知が教えるところによれば,大勢に従って行動して失敗するほうが,革新的に行動して成功するよりも往々にして高い評価を得られるものだ」(位置 No. 3039)

革新的に行動して成功することで得られるものは何か。評価ではない何か。