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現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

学びとは何か――<探求人>になるために

『学びとは何か――<探求人>になるために』(今井 むつみ,岩波書店,2016年6月16日)を読了。

究極の学習というのは「自分をきちんと客観的に知る」(メタ認知)と「相手の気持ち,考え方,感情を知る」(思いやり)であると思っています。(位置 No. 98)

思いやりを持つことも、学習なのか。思いやりを持つようにしよう。

子どもは小さい時からすでに,単語は語彙というシステムの中の要素であることを理解している。その上で,新しい単語を聞くたびに,そのシステムの中で整合性がとれるように単語の意味を理解しようとしているのだ。(位置 No. 904)

自覚がなくとも、子供はシステムの中に生きている。

人が科学や外国語を学び,発達していく上で大事なことは,誤ったスキーマをつくらないことではなく,誤った知識を修正し,それとともにスキーマを修正していくことだ。(位置 No. 1358)

誤った知識を修正できるようにアウトプットしていく。

外国語を学んだのなら、外国語で話してみなければフィードバックは得られない。

物理の熟達者の問題の解き方をひとことでいえば「自由自在」あるいは「臨機応変」だろう。この背後にあるのは,問題を読むと一瞬で「何が大事かわかる」という本質をつかむ力だ。一瞬で「本質がわかる」というのは,状況を一瞬で把握し,得べき問題がなにか,そのために何をするべきかがわかるということだ。(位置 No. 1466)

イシューがわかるということか。

超一流の達人になるために求められる資質とは,ほんとうに考えに値する困難な問題を何カ月も,事によっては何年も,あきらめずに追いつづけられる耐久力だ。真の達人は上達のために考え抜いた練習を毎日長時間行っている。その時に長期間にわたる――ことによったら生涯にわたる――集中力を保つための工夫もいろいろ考えているのだ。(位置 No. 2361)

問題に向き合い続けることで、自分自身が成長していく。

彼女たち*1は「遊び」について以下のような五原則を提唱している。(位置 No. 2798)

  1. 遊びは楽しくなければならない。
  2. 遊びはそれ自体が目的であるべきで,何か他の目的(例えば,文字を読むため,英語を話せるようになるため)であってはならない。
  3. 遊びは遊ぶ人の自発的な選択によるものでなければならない。
  4. 遊びは遊ぶ人が能動的に関わらなければならない。遊ばせてもらっていたら遊びではない。
  5. 遊びは現実から離れたもので,演技のようなものである。子どもが何かの「ふり」をしていたらそれは遊びである。

楽しくなければ、続けることなんてできない。

複数の人が集まって考えを出し合うことで,自分では考えつかなかった視点やアイディアに気づくことができるという利点もある。実際,社会ではほとんどのプロジェクトは複数のメンバーで行う。多様な視点,価値観,知識,スキルがシナジー効果を生む。(位置 No. 2942)

自分の意見を人にぶつけてみることで、自分とは違う視点で意見してもらえる。

 

*1:テンプル大学のキャシー・ハーシュパセクとデラウエア大学のロバータ・ゴリンコフ