2021年3月31日
『仕事が速いのにミスしない人は,何をしているのか?』(飯野 謙次,文響社,2017年2月7日)を読了。
人間が絶え間ない高度の注意力を必要とするものがあれば,それは「作業そのものが成熟していない。作業そのものに設計ミスがある」というのが私の考えです。(位置 No. 354)
高度な注意力を必要としないように,作業を分解していく。
システムそのものを変えて,「ミスが起こらないしくみ」に切り替えていく(位置 No. 379)
ミスを咎めるのではなく,ミスが起こらないシステムにするためにはどうすればよいかを考える。
見る人を変える。見方を変える。見た目を変える。
――ダブルチェックの 3 原則(位置 No. 541)
効果的なチェックができるような手段をとる。
実は,この「知らないこと」にどう対処するかが,仕事におけるスピードアップとミスの削減に,大いに関連しています。いわゆる「できる人」ほど,わからない言葉や概念に出合ったときには自分で調べる,ということをしているのです。(位置 No. 1129)
わからない言葉や概念は,放置せずに調べて,わかるようにしておく。
仕事を上手に組み立てるために,仕事を割り振られる立場にある人こそ,日頃から「自分の工数」を数えるようにしましょう。
それは,仕事を依頼された時点で,その仕事にどれだけの時間がかかりそうかを何となく考えておく,ということです。(位置 No. 1182)
自分の工数を数えるため,スケジューラーに作業実績を入力するようにした。計画通りに仕事は進まないことも見えるようになってきた。
言葉だけで交わされている物事を,あえて図や絵,文字にする。それだけで,食い違いの可能性は激減します。(位置 No. 1342)
お互いの誤解がないように,当たり前だと思うこともビジュアルで共有する。ビジュアル化するのは手間かもしれないが,ビジュアル化しておく方が仕事の進みは速い。
目標を達成するための要件がきちんと言語化され,一つひとつ達成していくうちに,どんな大きな課題でも乗り越えていけるでしょう。
言語化することで,他者との分担もしやすくなりますので,業務の偏りを防ぎ,チームで協力して結果を出していくことにもつながります。(位置 No. 1381)
自分の業務をしっかりと言語化して,工数を見積もっておく。お互いの繁閑が見えるようになれば,業務の偏りを防ぐことができる。
仕事で起こる失敗というのは,「注意不足」「伝達不良」「計画不良」「学習不足」に分析でき,この 4 つの原因を取り除けば,個人の失敗に関しては恐れる必要がなくなる(位置 No. 1861)
仕事で起こる失敗を減らすため,注意,伝達,計画,学習はしっかり行う。
本当は,私たちは皆,創造性をもって生まれてきているのです。
(中略)
失敗に対して原因を追究し,対策を立てていくことは,そのまま自分の「創造性」を高めることにもつながります。(位置 No. 2267)
失敗(すなわち問題や課題)に対して原因を追究し,対策を立てていくことが,創造である。