2020年12月31日作成
『仕事の説明書 あなたは今どんなゲームをしているのか』(田宮 直人,西山 悠太朗,土日出版,2019年7月8日)を読了。
「仕事の全ては問題解決である」(位置 No. 222)
問題解決か,ただの作業か,自分に問いかけながら仕事をする。
ビジネスは様々な要素が絡み合い複雑なものである。けれども,仕事をゲームに置き換えて考えることで「自分への理解」を深め「相手への説明」を容易にし,意識の統一を図り,さらには「新しい着想」を得るきっかけとなる。(位置 No. 325)
多次元の方程式は解ける気がしないけれど,因数分解していけば,いくつかの解は見えてくる。
仕事で問題が解決できない理由の一つとして現状と理想が定義されていないことが挙げられる。本来は現状と理想が定義されて,その GAP(差)こそが問題であり,取り組むべき問題となる。(位置 No. 374)
現状分析,解析(現状と理想の GAP は何かを問う),対策(取り組むべき問題)を見つける三ステップは癖にしておく。
顧客は商品・サービスにお金を払うのではなく「ジョブ(用事)」を片付けるためにお金を払う。(位置 No. 683)
自分がお金を払う商品やサービスであるか,問いただす。
解像度を上げることとは「数値化」「言語化」の 2 つである。数値化することをなくして状態を定義することは難しい。また,言語化できないものは人にも説明もしにくい。(位置 No. 1273)
解像度を上げるためには,数値化,言語化しなければならない。数値化や言語化できていないものは,解像度が低くて,他の人と共有することができない。
スイッチングコスト(位置 No. 2552)
- 新規操作の習熟
- 関係事象の調整
- 既存資産の無効化
新しい取り組みやシステムのスイッチングコストは,どれくらいの大きさなのか,よく考えておく。
抽象化思考力が高ければ高いほど,ビジネスから遠い領域から発想を得ることができる。遠い領域とは科学・自然現象・歴史等が挙げられる。一方で近い領域は同業他社や異業種ではあるが構造的類似がある企業などが挙げられる。(位置 No. 3074)
抽象化思考力を高めれば,さまざまな領域からヒントを得ることができる。抽象化思考力の向上は,2021年のテーマにしたい。
「数値では伝わらないことを肌感が持てる言葉で伝える」ことでより目標を意識しやすくすると共に「そんな無理な要求ではないな」というような印象を与えることができれば,よりチームが活気づく。(位置 No. 3829)
会社全体で何時間(あるいは何人日)の労務量を削減と言われてもピンとこない。肌感が持てるような言葉で伝えてみる。
本書では次の 3 つを VUCA 時代を生き抜くために求められる要素として挙げる。(位置 No. 4182)
- Vision
- Action
- Analogy
Vision,Action,Analogy は VUCA 時代を生き抜くための要素。Vision はあるか,Action できたか,Analogy しているか,を自問してみる。
「今後 10 年の間にどのような変化があるでしょうか?」と問われることが実に多い。とても興味深いものの,至極ありふれた質問だ。一方で「今後 10 年で変わらないものは何でしょう?」と聞かれることはほとんどない。こちらの質問の方がより重要だ。なぜなら,ビジネス戦略は時を経ても揺るがないものに基づいて構築できるからだ。(ジェフ・ベゾス)(位置 No. 4192)
ジェフ・ベゾスでさえ,10 年の間の変化を読み切ることはできない。10 年で変わらないものを見出し,それを磨いていくのも一つの戦略。