『武器としての図で考える習慣 「抽象化思考」のレッスン』(平井 孝志,東洋経済新報社,2020年7月30日)を読了。
本来,図を描く作業は,手で考える作業であり,自分自身との対話です。そして,考えを深め,整理するプロセスです。目の前の紙から意識がそれるのはダメで,図と思考をシームレスに,かつ瞬時に切り替えられる利便性があるべきです。(位置 No. 442)
自分自身と対話するため,図で考える。
図を描くと,思考の「見える化」もできます。
思考の見える化は,思考のモレや矛盾,弱点を明らかにしてくれます。(位置 No. 576)
頭の中だけで考えているよりも,図を描くことで,思考の確かなものにしていく。
「見える化」のメリットは他にもあります。それは記録として残せることです。頭の中の記憶が消えても,図にしておくと,そこまで考えたことは消えません。そうすると,いつでもその図を取り出し,続きから考え,思考のビルディングブロックを積み上げていくことができます。(位置 No. 584)
頭の中だけで考えていても,記録には残らない。紙に描くことで,記録に残す。
一枚の紙の上で考えることのもう 1 つのメリットは「鳥の目」になれること。
一枚の紙に大事なことを描こうとすると,おのずと視座が上がり,その紙 1 枚のヌケモレのない全体像,つまりビッグ・ピクチャーになるからです。(位置 No. 632)
紙に描くことで,俯瞰することができるようになる。
- Why So ? = なぜそうなのか?
- So What ? = だから何なの?
- True ? = 本当か?(位置 No. 1197)
自分の思考に対して,相手の思考に対して,Why So ?,So What ?,True ? を投げかける。
原因と結果は意外と自明ではなく,分かりにくいものです。原因と結果は,その時間的な順序を考えたり,原因と結果を入れ替えてみたり,慎重に吟味すべきなのです。(位置 No. 1233)
原因と結果と思われるものを書き出し,それを入れ替えたりすることで,分かりやすくする。