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「超」勉強法 野口 悠紀雄

2020年3月23日更新

『「超」勉強法』(野口 悠紀雄,講談社,1995年12月11日発行)を読了。

 学習とは,先人が残したものを習得することだ。しかも,体系だって理解しやすいように,カリキュラムが作られている。少なくとも学校での勉強は,そうである。創造力や発想力など高度な知的能力は要求されない。だから,かなりの程度は,方法論で対処できる。(p. 15)

高校一年生くらいで,方法論を学んでいれば,もう少し違った人生を歩めたかもしれない。

 これらは,「投資」としての勉強ではなく,「消費」としての勉強である。何の見返りも期待せず,勉強することそれ自体を目的とする。これこそが,究極の「勉強」であろう。(p. 23)

勉強しても,直接何かが得られるわけではない。そういったものも対象にしてみたい。

 中山治氏は,これを「幹と枝葉の区別」と表現している。そして,(1) 頭のよい子,勉強のできる子は,幹をおさえるのが上手(勉強の苦手な子は,何が要点かわからず,膨大な情報の中で途方にくれる),(2) 幹と枝葉を区別する能力は,生来的な素質でなく,教師や教材によって大きく影響される,と述べている。(p. 36)

要点をまとめる練習を,小さいころから続けてみよう。

「超」勉強法の基本三原則(pp. 45 - 46)

  1. 楽しいこと,興味のあることを勉強しよう。知識が増えれば,興味も深まる。
  2. 全体から理解せよ。部分の積み上げで理解するのでなく,まず全体を把握する。それに基づいて,「鳥の目」で各部分を位置づけよ。
  3. 八割まではやり遂げよ。八割できたら先に進め。

全体を把握,とりあえず八割,この 2 つを心がける。

澤田昭夫氏は,起承転結は詩作の原理であり,論文の原則としては適切でないと述べている。そして,「序,本論,結び」の三部構成にすべきだとしている。(p. 104)

論文は「序,本論,結び」の三部構成。

 論文を精読するには,全容把握,通読,拾い読みの三ラウンドで行う。(p. 114)

まずは,通読からではなく,全容把握から始める。

 情報洪水の時代には,「情報を得る」ことは,さほど重要ではない。むしろ,膨大な情報を一覧して重要度を即座に評価し,要らない情報を読まないことのほうが重要なのである。(pp. 136 - 137)

インターネットの情報も,要らない情報は読まない。
読みすぎても,いいことはあまりない。

 学校教育の一つの問題は,好きになれない教師に出会ってしまう可能性があることだ。こうなると,人生の一大悲劇である。(pp. 241 - 242)

致命的な悲劇にならなくてよかった。 

「超」勉強法

「超」勉強法