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日本の今の問題は,すでに{世界史}が解決している。 宇山卓栄

2020年3月22日更新

『日本の今の問題は,すでに{世界史}が解決している。 電子版』(宇山卓栄*1,学研プラス,2016 年 1 月 version 1.0 発行)を読了。

「歴史から教訓を得る」などという仰々しい考え方は,捨てたほうがよいのかもしれません。この表現を,私は「歴史から視界を得る」という表現に書き換えたいと思います。

「歴史から教訓を得る」というのは理想で,結局,歴史を繰り返してしまうのか。

したがって,供給者である医師が増えれば増えるほど,医師によって,需要が作られていきます。それによって,医師が不足し,医師が増員され,医療ニーズが高まると,再び医師の不足とともに,増員が求められます。医師や医療は永遠に不足し続けます。こうして,アローの言う「医療供給のパラドックス」に陥り,医療は際限なく,自己肥大化していくのです。アローが主張するように,「供給は需要を生む」とする「セイの法則」が,医療の世界ほど,見事にあてはまるマーケットはほかにありません。

「医療供給のパラドックス」を考慮し,医療を見つめてみる。
医者を目指し,医者になった同級生は,自己肥大化という蜜に気づいていたのか。

「ダメな政治が,国や社会をダメにする」と一般的に言いますが,マルクスに言わせれば,「ダメな国や社会が,政治をダメにする」となります。ダメなのは政治のせいではなく,経済社会という「下部構造」を構成している国民の一人一人のせいだ,と言えるのです。

ダメな政治に陥らないよう,国民一人一人がしっかり考える。

日本の今の問題は、すでに{世界史}が解決している。

日本の今の問題は、すでに{世界史}が解決している。

 
日本の今の問題は、すでに{世界史}が解決している。

日本の今の問題は、すでに{世界史}が解決している。

  • 作者:宇山卓栄
  • 出版社/メーカー: 学研プラス
  • 発売日: 2016/01/29
  • メディア: Kindle
 

 

*1:1975 年,大阪生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業。大手予備校で世界史を教える。