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中国の正体 知ってはいけない「歴史大国」最大のタブー 黄 文雄

2021年1月13日作成

『中国の正体 知ってはいけない「歴史大国」最大のタブー』(黄 文雄*1徳間書店,2020年1月31日)を読了。

儒教による道徳の押しつけによって, 本来の人間に備わっている良心が奪われ,独善と偽善だらけの社会になったと分析している。(位置 No. 216)

 道徳は押し付けるものではなく,自然に生まれるもの。

ことに四方八方を海に囲まれている日本列島という定量空間のなかで,日本人独特の「場」(トポス)の思想が生まれ育てられてきた。この定量空間のなかで,いかにして多様性を保ちながら,共存共栄など共生の方法を考え,熟成させるか。習合の精神をベースに,日本はその仕組みを創出している。(位置 No. 800)

日本が創出した共存共栄の仕組みは,世界に発信していくべきもの。

中国社会は奴隷や愚民など,官にとって統治しやすい民しか生存できない。『論語』でも「民は由らしむべし,知らしむべからず」(民は政治に従わせればいい,その理由を説明する必要はない)と書いてある。だから愚民ばかりの天下になるわけだ。(位置 No. 1001)

日本政府,マスコミも「民は由らしむべし,知らしむべからず」と考えていそう。

国によってウソつきについての評価は異なるが,次のような小咄を紹介しよう。

アメリカ人「アメリカではウソつきというと弁護士だね」

日本人「日本では,ウソつきはマスコミ関係者に多い」

中国人「中国では,いまだかつてウソをついた者は一人もいないよ」(位置 No. 1322)

面白い小咄だと思うので,覚えておこう。

中国の正体 知ってはいけない「歴史大国」最大のタブー
 

*1:台湾の評論家,歴史家,哲学者。専攻は西洋経済史。拓殖大学日本文化研究所客員教授主権回復を目指す会顧問,世界戦略総合研究所評議員