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イチローは「天才」ではない

2019年12月26日更新

イチローは「天才」ではない』(小川勝 スポーツライター角川oneテーマ21,2002年6月10日発行)を読了。

コーチというのは,そのスポーツの経験者であるに越したことはないが,やったことがなければ何もできない,ということはない。古今東西の理論を学び,様々なレベルの成功談失敗談に通じ,心身両面のコンディショニングに関する知識があれば,問題解決のヒントを,選手に提供することは可能なのだ。プロ野球界の技術系のコーチに,このパターンのコーチは存在しない。「やったことのない奴が技術に口を出すな」という経験主義が,今なお徹底しているからだ。(pp. 44 - 45)

2019 年が終わろうとする今日においても,プロ野球界には経験主義が蔓延っているか。

「走り込みが必要だ」と言う監督や投手コーチは今でも少なくないが「では何メートルを何本,何 %の力で走れば,その選手に必要な『走り込み』になるんですか?」という質問に,裏付けを持って答えられる人はまずいない。トレーニングコーチというのは,そういう質問に答えられなければいけないのである。(p. 59)

精神的な教え方ではなく,理論的な教え方ができる人がプロにも,アマチュアにも少ない。
それならば,理論的なトレーニングでスーパーチームを作れるのではないか。

つまり「初動(振り出し)」の時に力が必要で,「終動(フォロースルー)」の時は力を抜いてもかまわない。筋力トレーニングも,このような実際の動きに合わせて行う必要がある――というのが,小山氏の初動負荷理論である。(p. 72)

初動負荷理論は取り入れてみよう。
初動を意識した筋力トレーニングを行ってみる。

目の能力細分化(p. 90)
瞬間視能力:ほんの一瞬見えたものを素早く認識する
追跡視能力:動いている物を追跡する
探視力:奥行きや位置関係を正しく認識する
周辺視能力:視点の中心ではなく,視野全体を丸ごと認識する
探索視能力:たくさんの物の中から目的の物を瞬時に探し出す

私の仕事に関係するのは周辺視能力と探索視能力の二つかな。

重要なのは,小学校時代から,120 キロの速球を毎日 125 球も見ていたことだ。小学生同士の野球では,120 キロの速球を見る機会はまず皆無である。バッティングセンターのマシンによって,子供同士の野球ではとうてい見る機会のない球速の球を,毎日見続けていたことが,期せずして,スポーツビジョン・トレーニングになっていたと言える。(p. 96)

継続は力なり,の実践例。
速い球を見続けてきたことが,イチローを作り上げた。

「できないと知ったからといって,悲観する必要はどこにもない。要は,できるようになればいい話である。自分の実力が分かった。さて,どうるかだ」(長谷川滋利)(p. 161)

できないからといって,悲観する必要はない。
どうすればできるようになるか,前向きに考える。

イチローは「天才」ではない (角川oneテーマ21)

イチローは「天才」ではない (角川oneテーマ21)

 

 

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