Masassiah Blog

現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

[書類・手帳・ノート]の整理術 鶴巻謙介

2020年5月17日更新

『[書類・手帳・ノート]の整理術』(鶴巻謙介,サンクチュアリ出版,2010年2月1日発行)を読了。

フォルダわけの方法(pp. 62 - 63)

  • テーマ別にフォルダをわける
  • 時系列でフォルダわけした方がよい場合
    ※定期的に発生するファイルを保管

フォルダわけの方法を,テーマ別にするか,時系列にするかで使い分けよう。

名刺を捨てることへの抵抗感をなくすことが重要(p. 78)

1 年に 1 度 名刺の廃棄を行う(p. 79)

名刺入れのページを増やすのではなく,1 年に 1 度は廃棄する。
本当ならば,過去の履歴を残しておきたい。

手帳を使うメリット(p. 86)

  • スケジュール管理
  • 仕事の効率化
  • プライベートの充実
  • ミスを防ぐ

手帳をうまく活用して,効率的に仕事を進める。

スケジュールの立て方(p. 96 - 99)

  • STEP 1 年間スケジュールを立てる
  • STEP 2 月間・週間のスケジュールを立てる
  • STEP 3 毎日のスケジュールを立てる
    ※明日やるべきことは前日に決める

スケジュールの立て方を実践してみる。
特に月間スケジュールを立てることを,新たに取り入れる。

空白時間を利用して行うこと(p. 101)

  • 電話やメールの返信など
  • 社内での打ち合わせ
  • 情報収集や気分転換
  • 割り込みの仕事

毎日のスケジュールをしっかり立てて,空白時間も無駄にしない。

議事録に必要な情報(p. 122)

  • 議題
  • 出席者
  • 発言
  • 結論
  • タスク

議事録を無難に作成できるようになれば,会議をしっかり理解できているということ。

企画書の 5W2H(p. 171)

  • Why 企画の目的・ねらい
  • What 企画の具体的な内容
  • Who 担当者とターゲット
  • Where・When 場所・スケジュール
  • How 実行の具体的な方法
  • How much 予算額とその内訳

企画書は 5W2H を意識する。

ビジネスパーソンの中で読書後にノートを書くという人は少ないようです。つまり,ノートを活用して,読書したことを成長につなげていけば,ライバルたちから一歩抜きんでるチャンスになります。(p. 175)

本ブログの読書ノートは,手間がかかる。
しかし,自分が大事だと思ったことを書き残す事で,頭が整理される。
さらに整理された情報を,後日,簡単に思い出す事ができる。

図を書くことで得られる効果(p. 179)

  • 思考が整理される
  • 論理的思考を培う訓練に

 いきなりパソコンに向かうのではなく,紙と鉛筆を握って,図を書くことから始めよう。

日記に問題点と対策をセットで書く(p. 205)

  • 問題点の原因を自問自答する
  • 頭の中が整理される
  • 対策を導き出すことができる
  • 実行することで問題解決!

日報レベルで振り返りをノートに記入してもよいかもしれない。
ただ流れていく毎日を打破することが,できるかもしれない。

 

憲法がヤバい 白川 敬裕

2020年5月16日更新

憲法がヤバい』(白川 敬裕,ディスカヴァー携書,2013年7月5日発行)を読了。

 大正時代,日本の憲法学者であった美濃部達吉という人が,当時の憲法明治憲法)に関する学説(天皇機関説=「国家はひとつの法人であり,君主は国家という法人の機関である」という考え方)を発表しました。(p. 20)

この学説は異端とされ,封じ込まれた。そもそも,国家とは一体何か。

 国連憲章(国連の憲法のようなもの)の 51 条には「集団的自衛の固有の権利(英語文の直訳)」または「集団的正当防衛の自然権(フランス語文の直訳)」とあり,第二次世界大戦後,日本の独立を認めたサンフランシスコ平和条約にも,「日本が主権国として国連憲章に掲げる集団的自衛の固有の権利を有する」と書かれています。(p. 65)

集団的自衛は,国際的に認められた権利である。

「天は自ら助くる者を助く」という自助の精神は,イギリスの著述家サミュエル・スマイルズの『自助論』(竹内 均訳 三笠書房)で紹介されている格言です。
 訳者は,この自助とは,「勤勉に働いて,自分で自分の運命を切り拓くことである。つまり他人や国に頼らないことである。これを現代流にいえば自己実現ということになる」と解説しています。(p. 80)

自助とは,自己実現のこと。

『これから「正義」の話をしよう』(鬼澤 忍訳 早川書房)の中で,サンデル教授は正義について,次の三つの考え方を示しています。
 第一の考え方「正義は,最大多数の最大幸福を意味する」
 第二の考え方「正義は,選択の自由の尊重を意味する」
 第三の考え方「正義は,共通善について判断することが含まれる」
 サンデル教授は,第三の考え方を支持すると述べ,「公正な社会を達成するためには,善良な生活の意味をわれわれがともに考え,避けられない不一致(価値観などの不一致)を受け入れられる公共の文化をつくりださなくてはいけない」と説きます。(pp. 105 - 106)

価値観などの不一致を受け入れるためには,互いに歩み寄るしかないのか。

 自然権,社会契約説の思想と,これに基づく「憲法の知恵」が日本に定着してきたことも,「超越的な何か」を明確に限定しなかった古代日本人の感覚と無縁ではないでしょう。(p. 115)

「超越的な何か」を限定していない事が,良かったのか。

 イギリスの思想家ホッブズは,国家や法律がない自然のままの状態(自然状態)だと,「万人の万人に対する闘争」でしかないとして,「人々は,争いを抑えるために社会契約を結び,自分たちの権力を国家に譲渡した」と説きました。(pp. 162 - 163)

人々は争う事を止める事はできない。だからこそ,国家が形成された。

 改正草案は,日本国民に対し,「国と郷土を誇りと気概を持って自ら守ること」「互いに助け合って国家を形成すること」も要求しています。
 こんな大転換がはたして許されるのか,何か取り返しのつかないことになるのではないか,そんな危機感から,本書を執筆しました。(p. 201)

誇りを取り戻す事は,決して悪い事ではないはずだ。

憲法がヤバい (ディスカヴァー携書)

憲法がヤバい (ディスカヴァー携書)

 
憲法がヤバい 改訂版 (ディスカヴァー携書)
 

 

ドラッカーの実践経営哲学 望月 護

2020年5月15日更新

ドラッカーの実践経営哲学』(望月 護,PHPビジネス新書,2010年7月2日発行)を読了。

 ドラッカーは 50 年も前から,トップ経営陣は一人制ではなく,チーム制に変えるべきだと言っている。最終責任者(CEO)はいても,すべての問題を最終責任者が決めるしくみではなく,五人か六人以内の人数でチームを編成し,問題を分けて最終的な意志を決める組織を作るべきだと提案している。(p. 34)

万能な一人に頼ってばかりでは,その人がいなくなったとき,意思決定ができなくなってしまう。

 努力すれば報われるしくみをつくって,多数の人間をやる気にさせることが会社を大きくし,長く続く強い体質を築くのである。基本的な原則は,昔も今も変わらず,洋の東西を問わず変わらない。(pp. 37 - 38)

「努力は必ず報われる」という言葉は基本的な原則であるため,人々に受け入れられた。

 投資の専門家が言っている鉄則に,「スリッパに履きかえる会社に投資すると儲からない」という「スリッパの法則」がある。同じく「作業着を着ている社長が率いている会社に投資しても儲からない」という「作業着の法則」もある。(p. 55)

「スリッパの法則」と「作業着の法則」は覚えておこう。

 昔から「金持ち喧嘩せず」と言うが本当にその通りであって,世界で紛争を起こしている国をよく見れば,貧しい国,つまり原材料を輸出しているだけで加工するノウハウやアイデアを持たず,付加価値を生んでいない国がほとんどなのである。(p. 90)

金持ちが増えれば,争いはなくなるのか。

市場経済理論には均衡を前提とするという欠陥がある。イノベーションどころか変化さえ扱えない。1911 年にシュンペーターが明らかにしたように,経済活動の現実は創造的破壊による動的な不均衡である。(『ネクスト・ソサエティダイヤモンド社)(p. 95)

破壊なくして創造なし,それは経済にも当てはまる。

 しかし「政府は景気をコントロールできる」というケインズの理論は,政府が税金を使う権限を持てるから,政治家にとっても,官僚にとっても,経済学者(エコノミスト)にとっても,都合の良い理論だった。そのためシュムペーターの意見は長い間無視されてきた。(p. 96)

景気をコントロールしようとする政府は,ケインズの亡霊に踊らされているのか。

 1897 年(明治 30 年)イタリアの経済学者ヴィルフレード・パレートは,さまざまな統計資料を調べているうちにある法則を発見した。自然現象と違って社会現象は左右両端に行くにつれて低くならず,八割の現象が二割の原因で分布していることに気がついたのである。これが「パレートの法則」と呼ばれている法則で,ほとんどの社会現象に当てはまる法則である。(p. 142)

パレートの法則で考えてみると,うまく説明できることがあるかも。

 大企業が軒並み不振に陥ったのは,上役のために働く社会に変わった結果,「わが社を中心にして世界が動いている,つまり天動説という病気」にかかったことが原因である。(p. 186)

私が務めている会社は,天動説という病気にかかっていないか。

 阿片戦争に敗れた後の清国の宰相曽国藩は,国が滅びる時には三つの兆しが顕れると言っている。

  1. 情実人事が罷り通ってでたらめな人たちがやりたい放題のでたらめをやり,善良な人たちがおし黙る。
  2. 外部から非難されることをおそれて情報をみんなで隠すから,とり繕ったきれいごとの報告しかされなくなる。
  3. 倫理観が頽廃して,何が正しいことで,何が悪いことか,誰にも分からなくなる。
 病気にかかった組織では,悪い報告は上がらないからトップが裸の王様となり,衰退していくのである。(pp. 197 - 198)

滅びる兆しがあると言えばある。滅びないためには,変わらなければならない。

「コンピュータが生産性を上げたというデータはどこにもない」と言ったのは,ノーベル賞学者のロバート・ベッカーである。(p. 207)

コンピュータが生産性を上げたのならば,会社の人員を削減できているはず。

「新しいものを得るために古いものを捨てる」ことがイノベーションの原理である。いわゆる創造的破壊である。(p. 217)

破壊なくして創造なし。破壊こそ創造!

[新版]ドラッカーの実践経営哲学 (PHPビジネス新書)

[新版]ドラッカーの実践経営哲学 (PHPビジネス新書)

  • 作者:望月 護
  • 発売日: 2010/06/19
  • メディア: 新書
 

 

レポート・小論文の書き方 江川 純

2020年5月14日更新

『レポート・小論文の書き方』(江川 純,日本経済新聞出版社,1998年2月9日発行)を読了。

 よいレポート・小論文の要件(p. 28)

  1. 目的に合っている
  2. 主張すべきこと,伝達すべきことがハッキリしている
  3. 論点が絞られている
  4. 正確である
  5. わかりやすい
  6. おもしろい
  7. 期日(限)に間に合っている

1~4,そして 7 は必須項目。5 と 6 までできれば万々歳。

 広告に関する言葉に「AIDMA の法則」というのがあります。AIDMA とは,

  • A = Attention(注意をひきつける)
  • I = Interest(関心をわかせる)
  • D = Desire(欲求を起こさせる)
  • M = Memory(記憶させる)
  • A = Action(行動させる)
の頭文字をとったもので,消費者の心理プロセスを示すものです。(p. 78)

注意をひかせる,関心をわかせる,ことができれば話を聞いてもらえる。

 営業レポートを読んでもらう工夫(p. 112)

  1. 標題が大切。魅力的な標題をつけること
  2. 目的意識を持って書くこと
  3. 短文で書くこと

メールも読んでもらうためには,工夫が必要。

 国会図書館の図書受け渡しカウンターの真上の壁面には,「真理がわれらを自由にする」という言葉が刻まれています。それをもじっていえば,まさに「パソコンがわれらを自由にする」です。

「真理がわれらを自由にする」とは一体なんだろう。

レポート・小論文の書き方 (日経文庫)

レポート・小論文の書き方 (日経文庫)

  • 作者:江川 純
  • 発売日: 1998/02/01
  • メディア: 単行本
 

 

ビッグデータがビジネスを変える 稲田 修一

2020年8月11日更新

ビッグデータがビジネスを変える』(稲田 修一,アスキー新書,2012年12月10日発行)を読了。

 しかも,ウェブベースのビジネスは資本節約型で,参入にも,運営にもお金がかかりません。これがクックパッド売上高営業利益率が高い理由です。アイデアがビジネスと利益を生む世界なのです。(p. 8)

学生時代にアイデアを生み出せていれば,ビジネスと利益を生み出せたのに…。

消費者サイドのコメント(口コミ)や評価を集積することにより,消費者に評価される蔵元の売り上げが伸び,そうでない蔵元の売り上げが下がるのであれば,それは蔵元に美味しい日本酒を造るインセンティブを与え,日本酒全体の品質向上につながります。(p. 44)

日本酒ブームを支えているのは,消費者サイドのコメントや評価か。

 ビッグデータの活用は,まさに企業経営分野に強く関連する現代の兵器でありロジスティックです。国際的な企業間競争に勝ち抜いていけるよう,我が国企業はもっと謙虚になってビッグデータを始めとする情報の活用方法を学ぶ必要があるのです。(p. 141)

情報を活用する術を持つ人は少ない。
だからこそ,情報の活用法を学べば優位になる。

ビッグデータの活用(p. 142)

  1. 企業活動や社会活動に関わるさまざまな情報を収集・集積し,その活用によって企業や社会の動きを「見える化」する。
  2. 商品やサービスに関わるさまざまな情報を収集・集積し,それを商品やサービスの開発・改善,マーケティングなどに活用する。
  3. 利用者関連情報などさまざまな情報を収集・集積し,活用することにより,新たな価値を創造する。

情報を収集・集積するまではできる。それ以降が難しい。

 答えは明らかです。世界は,これを教育の情報化で改善しようとしているのです。まずは 2009 年の OECD 調査で日本より上位にランクされていて,教員が中心の「教わる教育」(learn)から,生徒が主体の「学ぶ教育」(study)に変えようとしている韓国,シンガポールの教育の情報化の現状を見てみましょう。(p. 161)

「学ぶ」(study)の姿勢は忘れないようにしたい。

 医療は,生活習慣病を中心に「病気になってから治療する世界」から「病気にならないよう予防する世界」へと,大きく転換しようとしています。これを実現する鍵となるのが生活習慣の改善であり,それを促進するのが健康情報の自動収集・集積・分析でひとりひとりの生活習慣を「見える化」することです。(p. 170)

体重と体脂肪を定期的に測定し,記録に残そう。
ウェアラブルバイスにより,血圧も常時測定できるようになった。
しっかり,健康状態の自動収集・集積・分析できるようにしておく。

 医薬品の承認にあたっては,事前に治験を行い有効性や安全性を評価していますが,1 万分の 1 程度以下で発生する副作用については,治験だけでは十分な情報が得られません。このため,大規模に集積した医療情報を活用し,確率が少ないリスクであっても重大なものは早期に検出し,リスクと効用を他の医薬品と精密に比較評価しようというものです。(p. 180)

低い確率の副作用を見つけるためには,医師による正確な医療情報の記録が必要なのでは。

 医療情報を集積し,その活用を進めるためには,さまざまな医療情報がどの医療機関でも使えるよう,医療情報の標準化や標準フォーマットなどの整備が必要です。(p. 183)

電力業界でも,情報の標準化や標準フォーマットの整備が必要なのではないか。

 一方,ビッグデータを分析する技術としては,さまざまなデータマイニング手法が急速に発展しています。「マイニング(mining)」は採鉱,採掘という意味の英語です。データマイニングとは,大量のデータの中から勝ちある情報を統計学パターン認識人工知能などの技術を利用して取り出すことを言います。(p. 201)

データマイニング手法を扱える人が求められている。
しかし,その敷居は高い。

 これらは企業の競争力やビジネスの成長に直結する事項です。まさにビッグデータを制するものが世界を制すると言える状況になっているのです。(p. 208)

現状でも,GoogleAmazonFacebook などビッグデータを制するものが世界を制している。

今の我が国は課題を指摘するだけの人や,現状や現状を変える試みを批判する人は多いのですが,実際に危機意識を持って行動する人は少なくなっているようです。(p. 211)

日本において,危機意識が欠如する人が多いのは,何が起因するのだろうか。

 そうなのです。ビッグデータによる会社の経営状況などの「見える化」は,社員の意識や組織としての一体感を高める効果を持つのです。社員ひとりひとりの意識や工夫,そしてベストプラクティスの共有が,ビジネスの大きな変革につながります。共有されたデータに基づき意思決定すると,その実行も迅速で的確になるという効用もあります。(p. 213)

過剰な情報の「見える化」は,混乱を招くこともあるのではないか。

ビッグデータがビジネスを変える (アスキー新書)

ビッグデータがビジネスを変える (アスキー新書)

  • 作者:稲田修一
  • 発売日: 2012/12/10
  • メディア: 新書
 

 

シンプルに考える 森川 亮

シンプルに考えたい,そう思ったときに出会った『シンプルに考える』(森川 亮,ダイヤモンド社,2015年5月28日発行)を読了。

 仕事は与えられるものではなく,自分でつくり出すもの――。
 これこそ,仕事において根源的に重要なことです。「受け身」でいる限り,イヤな仕事が集まるだけ。それよりも,自分から仕掛けたほうが絶対にいい。はじめは小さくてもいいからやりたいことをやってみる。そのために勉強をして,結果を出していれば,必ずやりたい仕事は手に入る。そして,人生が拓けていくと思うのです。(p. 51)

仕事は自分でつくり出すもの。
まずは,そこから始めてみよう。

「そもそも,これは何なのか?」。ややもすれば,“専門家”がバカにしがちな素朴な問いかけですが,この問いかけこそが,僕をものごとの本質に立ち返らせてくれるのです。(p. 71)

素朴な疑問を持つことが,独りよがりな考え方から立ち返るキッカケになる。

 このまま会社に残れば,エスカレータのように自動的に上がっていける。そう考えた人たちは,かつてユーザーに認められようと目をギラギラさせながら働いていた野性的な姿が失われ,牙を抜かれたようになってしまった。まさに「動物園状態」が生まれつつあったのです。(p. 87)

電力業界は,「動物園状態」になっているのではないか。

 新しいことに挑戦すれば,当然,失敗のリスクは高まります。だからこそ,過去の成功にしがみついてしまう。「守り」に入ってしまうのです。そして,同じことをやり続けることに執着し始める。しかし,その間にも,新しい技術は次々と生み出され,ユーザーのニーズも変化し続けます。気づいたときには,時代に取り残されてしまうのです。(p. 92)

同じことは,誰かに任せるようにしなければ,さらに新しいものは生み出せない。
誰かに任せることを考えていこう。

 逆に,やる気のある人は,自分に必要だと思えば,勝手に勉強を始めます。上司に聞いたり,本を読んだり,学校に通ったり……。だったら,そのような自発的な学習を,会社が資金面でサポートしたほうがいい。そう結論づけたのです。(p. 107)

勉強が好きな人は,大人になっても勉強する。
勉強しなければ,成長はない。

 LINE 株式会社にはマニュアルはほとんどありません。
 会社が現場に求めるのは「どこよりも速く,クオリティの高いものをつくる」ということのみ。プレースタイルは現場に一任しています。いや,マニュアル化できないと言うほうが正しい。クリエイティビティ(創造性)というものは,完全に属人的なものだからです。(p. 155)

私が所属していたチームの業務にマニュアルがほとんどないのは,属人的な仕事だからだろうか。

 ボトムの底上げが組織力の向上につながる――。
 従来の組織論で,よく主張されてきたことです。「ダメな人たち」の成長に注力することによってこそ,組織全体の底上げができるというわけです。しかし,本当にそうでしょうか?僕は疑問に思っています。
 むしろ,フォワードにトップスピードで走らせる。それに,必死についていこうと努力するから,人は成長していくのだと思います。だから,僕はトップスピードに合わせることを経営の目標としてきました。それが,強い会社をつくる最高の方法だと考えているからです。(p. 161)

自分はフォワードのつもりで,トップスピードで走っていこう。

 僕は,日本の製造業に元気がない理由のひとつは,技術偏重に陥っていることになるのではないかと感じています。技術中心に考えるから,機能をそぎ落とすことができない。その結果,ユーザーが求めていないものを生み出してしまうのです。
 しかし,そもそも日本人はそぎ落とすことが得意だったはずです。(p. 187)

シンプルに考える。
機能をそぎ落とすことで,新しい価値を生み出そう。

 そのためには,自分の感性で生きることが絶対条件です。会社や上司に言われるままに行動したり,マニュアルどおりに機械的に働くだけでは,どんどん人々の気持ちから遠ざかってしまうからです。(p. 195)

自分の感性を大事にする。
それを忘れてしまうと,人にとって変わられる。

シンプルに考える

シンプルに考える

  • 作者:森川亮
  • 発売日: 2015/05/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

PRESIDENT 2017.1.30 号

2020年5月11日更新

『PRESIDENT 2017.1.30 号』(プレジデント社,2017年1月7日発行)

「やり抜く力の特徴は 4 つ。興味,練習,目的,希望です」(アンジェラ・ダックワース,p. 18)

まずは興味を持つこと。

「本当にグリッティな(やり抜く力のある)人は,決して飽きることを知らない。常に新しい側面を見いだしていく」(アンジェラ・ダックワース,p. 19)

マンネリを抱く前に,少しずつアレンジしてみることで,新しいものを見いだす。

 研究で大きな課題にぶつかったときにもう一つ意識しているのは,ロジックではなく,イメージで考えることです。(富士通研究所 イノベーションディレクター 中川 章,p. 27)

イメージが大事と,モーニング娘。の曲の歌詞にあった気がする。

「スピードは非常に価値の高いスキルです。たとえば事務職で求められるのは,正確さとスピードで,その掛け算が実力として評価されます。効率よくスピードを上げることを否定する業界はありません」(就職・転職コンサルタント 細井 智彦,p. 34)

スピード重視で勝負しよう。

 残業は楽しく,社内外の評価にもつながる――これが日本企業から残業が減らない本質的な理由です。(p. 37)

残業が多い人々の理由をしっかり企業は知らねばならない。本当に仕事が多いのか,その人の力量が不足しているのか。

パーキンソンの法則:仕事の量は完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する(p. 37)

それならば,完成のために与える時間を短くしよう。

「本当のワークライフバランスのとれた生活を目指すなら,いまの会社で最大限,頑張ってみることです」(武元 康明,p. 57)

最大限,頑張りながらワークライフバランスをよくしよう。

 2017 年,勝負の年の幕開けです。今年の私の方針は「できない理由より,できる理由を探す」です。(小池 百合子,p. 78)

できない理由を探すのは簡単だろう。
でも,できる理由を探すのは難しい。
でも誰かがやらなければ,何も変わらない。

 仕事の進め方が「前例踏襲」になっていないでしょうか。組織のなかにいれば,仕事は上から振られるものです。だからといって,当事者意識を欠いてはいけません。「自分事」と捉え直すことができれば,大胆に発想を転換できるはずです。(小池 百合子,p. 79)

仕事は自分の事,と考え直して,当事者意識を持つしかない。

 どんな店に人を連れていくのかで,その人の教養がわかりますね。どんなアートが好きかといったものは少し勉強すれば誰にでも言えますが,連れていくレストランを選び,メニューを選び,お酒を選ぶのはごまかせない。食べ物というのは体と密着しているから,人間の本質が出るんですよ。(隈 研吾,p. 109)

懇親会場の選定に手を抜く事は許されない。

人々は解を求めているように見えてそうではない場合が多く,求めているものは単に共感であったり,自分のあらかじめ行った選択を正当化する理由だったりするものだ。(三浦 瑠璃,p. 110)

解,というよりも共感が欲しいだけ。