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現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

実践システム・シンキング 論理思考を超える問題解決のスキル

『実践システム・シンキング 論理思考を超える問題解決のスキル』(湊宣明,講談社,2016年3月24日)を読了。

システム・シンキング(system thinking)とは,対象をシステムととらえて分析する思考技法である。(1 ページ)

対象をシステムととらえて分析する思考技法を身につける。

持続可能性(Sustainability)の定義として最も有名なものは,国連の「環境と開発に関する世界委員会」(World Commission on Environment and Development,通称ブルントラント委員会)が 1987 年に最終報告書で提言した "Sustainable development is development that meets the needs of the present without compromising the ability of future generations to meet their own needs." であろう。日本語で要約すれば,「将来世代の要求を満たす能力を損なうことなく,現代の要求を満たすこと」となる。(22 ページ)

「持続可能な発展」の原点を知っておく。

システム・シンキングを用いて構造を可視化して考えることで,作用や副作用を事前に網羅的に理解することが可能になり,中長期的視点で最も効果の高い解決策を導き出せる。(26 ページ)

システムで考えることで,作用や副作用を網羅的に理解する。

問題解決にあたり,システムの構造を可視化するとともに,利害関係者(ステークホルダー)を特定して,その関心事項を詳細に分析する必要がある(26 - 27 ページ

利害関係者の関心事項を詳細に分析する。

米国マサチューセッツ工科大学のジョン・D・スターマン(John D. Sterman)は,著書 Business Dynamics (2000) の中でシステムの振る舞いのパターンを 6 種類に分類している。(1) 指数的成長,(2) 目標追求,(3) 振動,(4) S 字型成長,(5) 振動を伴う成長,(6) 成長と崩壊である。(30 ページ)

システムの振る舞いのパターンに当てはめて,考える。

「まず第 1 に問題を理解しなければならない。即ち求めるものが何かをはっきり知らなければならない。第 2 に色々な項目がお互にどんなに関連しているか,又わからないことがわかっていることとどのようにむすびついているかを知ることが,解がどんなものであるかを知り,計画をたてるために必要である。第 3 にわれわれはその計画を実行しなければならない。第 4 に解答ができ上がったならばふり返ってみて,もう一度それをよく検討しなければならない。」(G. ポリア,柿内堅信訳,『いかにして問題をとくか』)(37 ページ)

問題を解くときの参考にしよう。

一般に問題解決とは,「現状に潜む問題を発見し,それに対する解決策を立案し,実行する一連のプロセス」と定義できる。問題解決において最も重要なのは,解決すべき問題をどのようにとらえるか,ということに尽きる。いわゆる,問題定義である。(71 ページ)

問題を解き始める前に,問題を定義する。