管理職となって 1 年が経過した。管理職としての 1 年を振り返るため『管理職になったら読む本』(吉原 俊一,ディスカヴァー・トゥエンティワン,2018年10月20日)を読了。
リーダーシップの定義は,人によりさまざまですが,私はそれを「言動によって人に与えるプラスの影響力である」ととらえています。またリーダーはリーダーシップを発揮する人ですから「言動によってプラスの影響を与える人」ととらえています。(p. 4)
私の言動は,人にプラスの影響を与えているだろうか。
仕事の能力は,大きく次の 3 つでとらえると,わかりやすくなります。
1 つ目は,専門能力です。その仕事をするにあたってのその領域特有の知識と技能です。
2 つ目に,対人関係能力です。リーダーシップも含めたコミュニケーション能力です。
3 つ目に,問題解決能力です。具体的な問題を解決することから,大きな戦略を策定したりすることまであります。(p. 15)
ここ数年,問題解決能力の向上が課題かな。
私は「問題意識」を,「あるべき姿と現実の姿の差を認識し,あるべき姿に現実の姿を近づけようとすること」と定義しています。(p. 20)
あるべき姿と現実とのギャップは,しばしば考えている。
標準化できることは標準化することで,創造的な仕事に,多くの時間とエネルギーを振り向けることにつながるのです。(p. 24)
創造的な仕事に,時間とエネルギーを集中する。
動機付け要因は,仕事へのやる気を増大させる促進要因で,仕事そのものに関連しています。動機付け要因は,ないからといって,すぐに不満の出るものではありませんが,あればあるほど仕事に前向きになる要素が含まれています。
動機付け要因を 5 つ紹介します。(p. 53)
- やりがいのある仕事を通して達成感が味わえること(達成)
- 達成した結果を上司や同僚に認められること(賞賛・承認)
- 仕事の中に自己の知識や能力を生かせること(仕事そのもの)
- 責任をもって任されること(責任)
- 仕事を通して能力を向上させ,人間的に成長できること(成長)
モチベーションが低い人の,動機付けの参考にする。
リーダーシップを磨くために必要な 11 の視点(p. 154)
- 自分の役割を考える
- 目標を設定する
- キャリア的視点からリーダーシップを磨く
- コミュニケーション能力を磨く
- 問題解決能力を磨く
- 専門能力を磨く
- よき仕事経験を積み上げる
- 人的ネットワークを構築する
- よき行動は習慣化する
- 自分を知る
- 人間力を磨く
リーダーシップを磨くために必要なことは,日々実践できる。
P・ドラッカーは,『プロフェッショナルの条件』の中で,「すべてのマネジメントは時間管理から始まる」と言っています。そのために「時間の使い方を記録して,分析しなさい」とも言っています。(p. 165)
勤務中の時間の使い方は,スケジュールシステムで全て記録している。
また,スケジュールシステムのデータを分析することも行っている。
社会心理学の父と呼ばれたクルト・レビンは,役立つのがよい理論だと言っています。優れた理論というのは,経営や私たちの仕事・実務に生かせる理論のことなのです。(p. 172)
仕事・実務に生かせる理論は,どんどん取り入れる。
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