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現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

言ってはいけない 残酷すぎる真実

言ってはいけない 残酷すぎる真実』(橘玲,新潮社,2016年4月22日)を読了。

ひとは幸福になるために生きているけれど,幸福になるようにデザインされているわけではない。(位置 No. 6)

幸福を目指しても,幸福にはなれないということか。

マスメディアが親の責任を問うのは,子どもの人権に配慮しているからではない。不吉なことが起こると,ひとびとは無意識のうちに因果関係を探し,その原因を排除しようとする。異常な犯罪がなんの理由もなく行われる,という不安にひとは耐えられないから,子ども(未成年者)が免責されていれば親が生贄になるのだ。(位置 No. 267)

人は因果を求めてしまう。

犯罪心理学サイコパスに分類されるような子どもの場合,その遺伝率は 81 % で,環境の影響は 2 割弱しかなかった。しかもその環境は,子育てではなく友だち関係のような「非共有環境」の影響とされた。(位置 No. 282)

サイコパスは環境ではなく,遺伝するということか。

同じメスと複数回交尾したオスにとっては,自分の精子はじゅうぶんに注入したのだから,それ以上の努力は資源の無駄づかいだ。そこで「利己的な遺伝子」は,精子を有効活用して子孫の数を最大化するよう,同じメスとのセックスに飽きたり,新しいメスに興奮したりするプログラムを本能に組み込んだのだ。(位置 No. 1747)

男性の本能として,不倫したくなるプログラムが本能に組み込まれているのか。

ヒトは社会的な動物で,集団から排除されれば一人では生きていけないのだから,アイデンティティというのは集団(共同体)への帰属意識のことだ。"わたし" は「奴ら」に対する「俺たち」の一部で,「敵」を生み出すのはひとがひとであるための条件ともいえる。

ヒトのオスが遠い祖先から受け継いだ遺伝的プログラムは,世界を内(俺たち)と外(奴ら)に分け,仲間同士の結束を高め,奴らを殺してなわばりを奪うことなのだ。(位置 No. 2431)

自分の集団以外に対して,攻撃的になってしまうのは遺伝の影響なのか。