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現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

エジソンの罪

人が光をつくることができなかった時代,夜はまったくの闇であった。
闇の中,全ての人は眠ることしかできなかった。
しかし,それは自然なことで,闇の中で眠ることが正しいのである。
 
エジソン*1は,闇が支配していた夜に光をもたらした。
エジソンがもたらした光により,闇夜の安らかな眠りは失われた。
 
光が絶えることない不夜城と化した世界は非常に恐ろしい。
昼夜絶え間なく光が灯り続け,人に内在する時計を狂わせた。
 
やがて訪れる闇の世界の到来まで,闇夜だけが安らぎであった。
その安らぎを打ち破ったエジソンの罪は重い。

*1:トーマス・アルバ・エジソン。1847 年 2 月 11 日 - 1931 年 10 月 18 日。アメリカ合衆国の発明家,起業家。一般に「白熱電球の発明者はエジソンである」という説が広まっている。実際には,「電球の発明者」ではなく,電球を改良し,「伝統の事業化に成功した人」である。