Masassiah Blog

現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

IT ビジネスの原理 尾原 和啓

2020年10月26日

『IT ビジネスの原理』(尾原 和啓,NHK 出版,2014年1月31日)を読了。

  • 売ろうとする商品
  • その商品の価値が最も低い場所(仕入れ地)
  • 商品の価値が最も高い場所(消費地

 の三つを結びつけるマッチングが,ビジネスのキーになるのです。(位置 No. 210)

IT は,上記の 3 つを簡単にマッチングさせることができる。

世界中に散在しているユーザを一か所に集めて,そのユーザを金を出しても欲しいと思っている企業や人と結びつける,マッチングするのが,インターネットのビジネスなのです。(位置 No. 322)

企業や人をどれだけ結びつけることができるかが,お金を生み出すポイント。

このページランク理論*1というのは簡単に言ってしまうと,

「あるキーワードについて,それを重要としているページからリンクされているページは重要である」

ということになります。(位置 No. 404)

このブログは,どれだけリンクされているだろうか。

ある閾値を超えると出品者がユーザを呼び,ユーザが出品者を呼ぶというサイクルに入って,どんどん人と商品が集まり,さらに強くなっていくというわけです。後発のオークションサイトもありますが,出品者にとっては客のいないところに出品してもしょうがない,ユーザにとってはヤフオクに行けば商品があるのだから別のサイトに行く意味がないということになるのです。

この強いところがますます強くなっていくのが,収穫逓増の法則と呼ばれるものです。(位置 No. 520)

強みを徹底的に伸ばせば,ユーザを呼び込むことができる。

IT やインターネットは仕事を細切れにすることで価値を生み出すだけではなく,その細切れを集めることによって新しい価値を生み出し,普段使われていない部分を有効活用することができる。(位置 No. 798)

取るに足らない情報も,うまく組み合わせることで価値にする。

私は,この楽天に代表される日本的なもの*2こそ,私たちがこれから向かっていくべき方向なのだろうと考えています。アメリカ的なものによって作られた「無駄なき社会」から,人間と社会を取り戻せるのは,この日本的なものだろうと思います。(位置 No. 1721)

IT と人間らしさをうまく組み合わせることができれば,他との差別化が図れる。

ITビジネスの原理

ITビジネスの原理

 

 

*1:Google創始者であるラリー・ペイジセルゲイ・ブリンが発明

*2:「日本的」という言葉は「日本特有の」ではなく「日本に代表されるようなハイコンテクスト文化」といったような意味