『働き方5.0 これから世界をつくる仲間たちへ』(落合 陽一,小学館,2020年6月)を読了。
2016年の頃から「これからの世界」として私が思い描いていたのは,コンピュータと人間が新しい関係性を築く「デジタルネイチャー」の世界でした。「これまでの世界」とは,もう「自然」のあり方が根本的に違う。もはや,コンピュータやインターネットなどのデジタルな情報があふれ人工物と自然物が垣根なく存在する環境が,人間にとっての「新しい自然」だということです。(位置 No. 82)
これからの世界は,デジタルな情報が増えていく。
そのデジタルの情報をうまく使いこなすことを意識する。
「好きなことをして生きる」のではなく,適切な課題設定を社会に創造するのがクリエイティブ・クラスの役割だと考えているからです。(位置 No. 139)
説くべき課題を提示し,課題解決に導いていくのがクリエイティブ・クラスの役割。
現に私が小学生のときと現在の社会態様は,インターネットを含めてだいぶ変わりました。しかしながら,入試制度や選挙制度,雇用の仕組み,我々の死生観や幸福感,結婚の仕組みなど,まだ変わっていないものもあります。そしてそれらは聖域ではなく,これから変わっていくのではないかと考えられます。(位置 No. 323)
技術の進歩する速度に対して,社会の制度や仕組み,価値観が変わる速度は遅い。
技術から社会の制度や仕組み,価値観の変化を予想し,先駆ける。
IT 関係の仕事で価値があるのはシステムを作れることです。プログラミングは,自分が論理的に考えたシステムを表現するための手段にすぎません。(位置 No. 351)
システム化を考える上流工程にこそ価値がある。
成功したクリエイティブ・クラスをそのまま目標にすることではなく,その人が「なぜ,いまの時代に価値を持っているのか」を考えることです。(位置 No. 819)
なぜその人が時代の寵児となったかを分析する。
クリエイティブ・クラスの人間が解決する問題は,他人から与えられるものではありません。彼らの仕事は,まず誰も気づかなかった問題はそこにあることを発見するところから始まります。(位置 No. 831)
クリエイティブ・クラスは,問題を発見することから始める。
「自分が解決したいと思う小さな問題を探せ」と言われたら,どうでしょう。意識は外の世界に向かうはずです。そうやって探したときに,なぜ自分には気になって仕方がない問題があれば,それが「好きなこと」「やりたいこと」ではないでしょうか。(位置 No. 1157)
自分が解決したいと思う問題こそが,「好きなこと」「やりたいこと」である。
思考体力の基本は「解釈力」です。知識を他の知識とひたすら結びつけておくことが重要です。(位置 No. 1312)
知識と他の知識を結びつけることで,思考力を高めていく。
こうした問題をきちんと言語化して説明するには,基礎知識はもちろんのこと,様々な知識と連結させながら猛烈に頭を使って考えなければいけません。(位置 No. 1340)
自分が解決したい問題を言語化して人に伝えていくには,それなりの思考力が必要。
重要なのは,「言語化する能力」「論理力」「思考体力」「世界 70 億人を相手にすること」「経済感覚」「世界は人間が回しているという意識」,そして「専門性」です。これらの武器を身につければ,「自分」という個人に価値が生まれるので,どこでも活躍の場を見つけることができます。(位置 No. 1670)
「世界 70 億人を相手にすること」「世界は自分が回しているという意識」という武器は,まだ身につけていない。
本気で長く考え続けること,好奇心とテンションを高めに設定し続けること,要領よく子どもであること。素人思考を保つためになるべくまっさらな気持ちでモノに向き合えると良いと,思っています。(位置 No. 1881)
自分が解決したい問題に対しては,このような姿勢でありたい。