2020年3月16日更新
『実験思考』(光本 勇介,幻冬舎,2019年5月9日発行)を読了。
発想の転換ひとつで世界の景色はガラリと変わります。
みんなが上から見ているときに,ぼくは下から覗き込んでみます。みんながあたりまえだと思い込んでいるものを,ぼくはすべてゼロベースにして考え直してみます。「そもそもなんでこうなってるんだっけ?」と考えてみます。
そこに意外な発見があるのです。(No. 673)
ゼロベースにして考えると,意外な発見がある。
具体的にやっているのは「iTunes のトップ 10」を毎月かならずダウンロードしたり,とにかくニュースはヤフーニュースのトップページをチェックしていたり。そうすることで,「マスの人たちの感覚」を知ることができるのです。(No. 780)
流行っているものを知ることは,「マスの人たちの感覚」を知ること。
ぼくは明確に自分の「得意・不得意」を理解しているつもりです。不得意なのはマネジメント。組織を作ったり,みんなを細かくケアしたりするのは苦手です。組織を育てていったり,チームを作って動かしていったりするのは向いていない。それよりもぼくはふらふらしていて「次はこれをやろう」「今後こうしていこう」といった,中長期的なビジョンやアイデアを考えるほうが,会社に貢献できると思っています。(No. 870)
自分の得意・不得意は何かを見極め,自分の得意なところを伸ばしていく。
そうやって仕事をどんどん渡していって,残ったのが,ぼくの場合は「イノベイティブ,クリエイティブなことを考える」という仕事だったのです。(No. 898)
「イノベイティブ,クリエイティブなことを考える」ことができるのは,うらやましい。
「未来を見通す目」が正しくても,マスが追いつく環境が整っていないとうまくいかない。感覚的には「時代の半歩先」くらいのものを出すのがちょうどいいと思っています。「半歩先」がどれくらいのイメージかというと,自分のなかでの感覚は「1 年未満」です。1 年経たないうちにメジャーになる,ジワジワ来そうだな,というものがベストという感覚です。(No. 960)
あまり,未来を追っていても,マスがついてこない。
少し先の未来をマスにわかってもらう。