もう少し具体的に考えてみますと,文章力は次の 7 つの要素から成り立っています。(p. 21)
- よいテーマを見つける「着想力」
- テーマに関わるさまざまな事象に連想を広げる「連想力」
- その中で書くべきことを峻別する「優先順位の判断力」
- 書くべきことを「構造的に把握する力」(脈絡なしに言葉を並べても,読み手は理解してくれません)
- そこに自分独自の考えを加える「創造性,独自性」
- 読み手の立場,心情,知識レベルなどを理解する「人間理解力」
- 言わんとすることを,読み手に伝わる簡潔・明瞭な言葉で表現する「言語表現力」
上記の 7 つの要素を意識して,このブログ等での文章力を高めていきたい。
読点がほしいところ(p. 120)
- 「長い主語」「長い述語」「長い目的語」の切れ目
- 「原因」と「結果」,「理由」と「結論」の間
- 「前提」と「結論」の間
- 「状況・場の説明」と「そこで起きていること」の間
- 時間や場所が変わるところ
- 逆接に変わるところ
- 2 つのものを対比するとき
- 隣同士の修飾語の間に,予想外の関係が生じてほしくない場合
- よく使われる別の意味の表現と区別したいとき
- ひらがなばかり,漢字ばかり,カタカナばかりが続く場合
読点の有無が,文章に与える影響を感じることができるようになる。