2019年12月29日更新
「オレたちバブル入行組」(池井戸潤,文春文庫)を読了しました。
言わずと知れた,2013年の大ヒットTBSテレビドラマ「半沢直樹」の原作であります。「倍返しだ」という流行語も生まれたのは記憶に新しいことでしょう。
私はテレビドラマは見ておりませんでしたが,シリーズ累計250万部という謳い文句に誘惑され,手にした次第であります。
内容はご存知のとおり,大手銀行にバブル期に入行して,今は大阪西支店融資課長の半沢が主人公の物語です。半沢は支店長をはじめとする上司に敢然と立ち向かう,かなり強烈な中間管理職であり,痛快な印象を受けました。 身の回りの中間管理職を思い浮かべてみても半沢のような人は思い当たりません。
私は銀行の実際を知りませんが,著者である池井戸氏は元銀行員ということで,人事などの諸事情は真実に近いのでしょうか。だとすると銀行の世界には戦々恐々であります。
シリーズ本として「オレたち花のバブル組」もあるそうなので,ぜひ読んでみたいと思います。