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現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

プロジェクト X 挑戦者たち 勝者たちの羅針盤 太平洋 1 万キロ 決死の海底ケーブル

電気通信主任技術者の線路主任技術者の受験勉強時に学んだ海底ケーブル。海底ケーブルに挑戦したプロジェクトに興味があり,『プロジェクト X 挑戦者たち 勝者たちの羅針盤 太平洋 1 万キロ 決死の海底ケーブル』(NHK プロジェクト X 制作班 編,日本放送出版協会,2004年10月5日)を読んでみた。

KDDI 千倉海底線中継所――訪れる人影こそまばらだが,海岸近くに立つこの建物こそ,日本の国際情報網を支えるもう一つの「玄関口」なのである。(p. 4)

千倉海底線中継所のことは知らなかった。せっかくなので,KDDI 公式の動画を見た。

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海底ケーブルの歴史は世界の覇権をめぐる歴史でもある。(p. 8)

このような世界の覇権をめぐる歴史は大好物。

そんな努力のかいあって昭和54(1979)年,新納たちは三つの扇形が組み合わされた形の「三分割耐圧パイプ」を編み出した。これだと,どの方向からの圧力にも等しく耐えられる。実験では 1 200 気圧にも耐えた。(p. 14)

三分割耐圧パイプを編み出すまでの苦労を知ると,その技術が身近に感じられる。(日常生活では,三分割耐圧パイプを目にする機会はないのだが。)

ケーブルに海水が入ると,アルミ製の保護管が皮膜の樹脂と化学反応を起こし,水素ガスが発生した。水素ガスはガラスに浸透し,信号を妨げる働きをすることがわかった。(p. 20)

水素ガスの苦労を知ると,電気通信主任技術者試験に必要な知識が,より身に付きそう。

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